SEL@KIT そふらぼ

ソフトウェア工学研究室は2009年9月に京都工芸繊維大学情報工学部門(当時)に設立されました．以降，ソフトウェアの信頼性向上と開発プロセスの効率化を目指し、15年以上にわたり実証的ソフトウェア工学の研究を進めています。ソフトウェア開発履歴や複数プロジェクトのデータを対象に、ソフトウェア内に存在するバグの予測モデル開発やバグ予測モデルに対するテキスト特徴量の活用の研究を行っています．

これまでに、コードクローン検出や組合せテストなどの品質保証技術、開発履歴マイニングに基づく不具合予測を深化させるとともに、自然言語処理や機械学習を応用して、コード検索やコミットメッセージ解析など開発者支援に資する研究を展開しました。近年は、プルリクエストやコミット履歴に基づく不具合予測、感情分析を含む開発者行動解析、Rustなど新興言語における安全性分析、UIテスト自動化、セキュリティ確保など、対象を拡張しています。また、大規模言語モデルをはじめとするAI技術の導入により、コード検索や開発支援の新しい可能性を切り拓いています。

このように当研究室は、ソフトウェア品質・信頼性の向上と開発支援の自動化を軸に、実データに基づく研究を継続的に推進しています。今後も、AI時代にふさわしいソフトウェア工学の新しい枠組みを追究していきます。

ソフトウェアリポジトリマイニング

ソフトウェアバグ予測

ソフトウェア開発可視化

あくあたん