ライブラリは API という形でソフトウェアに外部機能を提供し,これを用いるこ とで開発を効率化することが出来る.しかし,ライブラリのアップデートに伴い API の利用が非推奨になり,それに伴う利用箇所のコードメンテナンスが必要になる場 合がある.また,JavaScript は Web アプリやネイティブアプリ等の開発で近年最も 利用されている言語となっており,そのような開発においてはライブラリが盛んに 利用されている.そのため,JavaScript においても非推奨となった API のメンテナン スを支援する手法が求められる.
本研究では,MLCatchUp という Python を対象とした関数入出力定義による非推 奨 API を半自動修正するツールの仕組みを応用した,JavaScript 開発における非推 奨 API を半自動修正する手法を提案する.さらに,本手法のユースケースについて の検証や,精度を検証する為の実験についての考察を行う.