学位論文
masterthesis
Cプログラム学習を支援するための穴あきヒントの自動生成
  • 2022年2月
  • 修士学位論文 / 京都工芸繊維大学 /
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概要

プログラミングの学習においては,近年iSnap などに代表される自動フィードバック機能,すなわち学習者の回答に応じて自動生成されたヒントを提供する機能を持つシステムの研究が進められている.適切に用いられるフィードバックは学習者の学習効果,モチベーションを向上させることや教師の負担を減らすことが期待される.このようなフィードバックシステムにおいては,ヒントコードを生成するためにマルコフ決定過程を用いた経路探索などのアルゴリズムを用いるものもあるが,これらを用いるとシステムの規模はどうしても大きくなる.簡易なアルゴリズムを用いたシンプルな実装でも十分なヒントの提供が行えるならば,フィードバックシステムをよりスリムに構築することができ,開発にかかるリソースを減らせると考える.本論文では複雑なアルゴリズムを用いずに,C 言語のみを対象とした簡易的な自動フィードバックのツールを提案する.このツールの採用により,どの程度正確なフィードバックがなされたかを確認した. アルゴリズムのアイディアとしては学習者のソースコードを抽象構文木に変換,過去の学生の回答データから学習者の編集部分にマッチする部分木を検索,一番望ましいと思われる部分のコードを表示する.このツールを用いて幾らかのケーススタディを行い,出力されたヒントの妥当性を検証した.
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