ソフトウェア開発におけるコスト,期間,品質への要求は年々厳しくなってきている.これに対応するために,プロジェクトで得られるメトリクスから重要なものを選択し重点管理することで,効率的な品質管理を行うという試みが行われているこれらの試みでは変数選択手法が用いられてきたが,従来の変数選択手法では分類するクラスサイズの偏りによって分類精度が悪化する問題について考慮されてこなかった.そこで本研究では,クラスサイズの偏りをなくす手法であるオーバーサンプリングを取り入れた変数選択手法を提案する.評価実験の結果,使用した3種類の変数選択手法の全てにおいて提案手法の分類精度が優れていることが確認できた.このことより,より妥当な変数選択に成功したものと考えられる.