学術論文誌(査読付)
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通信ソフトウェア開発におけるプロセス改善のためのフィールド品質に注目した主要な改善活動要因の抽出
概要

本論文では,高信頼性が要求される通信ソフトウェアの開発プロジェクトに対し, プロダクトのフィールド品質を改善 するのに有用な開発活動に関する要因を特定する 試みについて述べる.ここでは,プロダクトのフィールド品質をそのプロダクトを リリース後の6ケ月間にユーザから報告された問題(クレーム)の数で判断する. 提案するアプローチでは, まずフィールド品質の良しあしでプロジェクトをGoodと Fairの2つのグループに分類し,それぞれのグループの代表的な プロジェクトへの インタビューを行った.その結果明らかになったフィールド品質と関わりのある 4つの問題について, それを計測するメトリクスを決定した. 引き続いて,メトリクスデータを収集し,フィールド品質との関連をロジスティ ック回帰モデルで記述した.次に,24個のプロジェクトを対象として評価実験を行い, 品質に強い影響を与えると思われ る主要な要因として,レビュー活動,母体の品質の改善, 及び仕様に基づく活動の3点を確認した.さらに,モデルによるフィールド品質予測の 精度を評価する実験を行ったところ,精度が約96%になることを確認した.
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