Git を用いたバージョン管理においてコミットメッセージの品質は開発効率に大きな影響を与える.しかし実際の開発現場では,変更内容を適切に要約したコミットメッセージが作成されない場合がある.本研究ではGit コミットの差分データから自動的にコミットメッセージを生成し,人間が作成したコミットメッセージとの品質比較を行う.具体的には,大規模言語モデルを用いて差分内容の要約を生成し,Sentence-BERT による意味的類似度評価によってその品質を定量化する.予備実験として4766 件のコミットを持つseL4/seL4 リポジトリを対象とした評価を実施し,LLM による自動コミットメッセージ生成の実用性と限界について検討した.