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構成管理ツールにおける命令的操作が及ぼすソースコードレビューへの影響調査
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Abstract

近年複雑化する IT インフラに対応するため、インフラをコードで定義する構成管理ツールが用いられている。表現方法として計算機の状態を定義する宣言型と、スクリプトを記述する命令型がある。命令型は、環境の再現性や堅牢性の脅威になるとされているが、ソフトウェア開発にどのような影響を与えているのか明らかになっていない。本研究では、構成管理ツールの実行の最小単位であるモジュールから、命令的操作を行うモジュール(以下命令的モジュール)によって、コードレビューの時間が増大する仮説を立てた。命令的モジュールを含むプルリクエスト(PR)について、PR が評価されるまでの時間、レビュースレッドの所要時間、変更行数およびファイル数を調査した。その結果、命令的モジュールの有無によって、マージされた PR およびレビュースレッドの所要時間に差は見られなかった。一方、変更行数およびファイル数に増加が見られた。これらの結果から、命令的モジュールを使用することで変更規模を増大させ、レビュー時の確認項目が増大する可能性があるが、レビュー時間は変化しなかったため、コードレビューにおいて命令型の使用は問題とならない可能性があることがわかった。
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