本研究では,学習者の開発プロセスを詳細に分析するため,環境を問わず行われるテストに着目し,データ収集システムlpptest を開発した.このシステムを用いて,大学3 年次の演習科目において約600 件のスナップショットを収集した.収集したデータに対し,コード差分解析,差分分類,識別子分析を実施した.分析の結果,以下の主要な発見が得られた.第一に,テスト全合格達成の前後で学習者の行動に変化が観測された.第二に,print デバッグやデバッグ用コメントなど,他のツールで代替可能な手法が見られた.第三に,識別子の命名にはある程度一貫性が見られるものの,混在が確認された.本研究で開発した環境非依存のデータ収集手法と,データの分析により,学習者の開発行動の特徴が明らかになった.加えて,テスト実行時に収集できるデータには限界があること,print デバッグの許容可否などのテスト設計がデータに影響を与えることも明らかになった.