Akihisa Yamada,Osamu Mizuno
近年,自然言語処理の研究分野において感情推定が注目されている.これは一般的に,文章から筆者や話者の意見の極性を特定することに焦点を当てたテキスト分析である.本論文では,ソースコードから抽出した識別子やコメントを文章とみなして感情推定を行い,開発者の感情極性とソースコードの特徴の間に関係が存在するか否かの調査を行った.3つのオープンソースソフトウェアプロジェクトに対して実験を適用した結果,プロジェクトによってソースコードの感情極性に差があることを発見した.また,ソースコードのコメント部分が識別子と比較して感情極性の決定に大きく影響していること,及び不具合を含まないソースコードには,不具合を含むソースコードと比較してポジティブな印象を持つ単語を含む識別子が多く使われていることを発見した.これらのことから,ソースコードと感情極性の間には関係が存在し,ソースコードの感情推定は不具合の分析に有効であると考えられる.
山田 晃久,水野 修
Akihisa Yamada,Osamu Mizuno
電子情報通信学会技術研究報告
720
3
宮古島市, 沖縄県
SS2015-77
7-12
3
ソースコードの特性を考慮した感情極性の分析
Analysis on Semantic Orientation of Source Code
115
2016
Kaname Nakagawa
中川 要
Kaname Nakagawa
775
2
7
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科
ソフトウェア開発プロジェクトにおける感情極性推移の分析
2018
Akira Matsui
近年,自然言語処理の研究分野において感情推定が注目されている.これは一般的 に,文章から筆者や話者の意見の極性を特定することに焦点を当てたテキスト分析で ある.本論文では,ソースコード管理に用いるリポジトリに蓄積されたコミットコメ ントに対して感情推定を行い,開発者の感情極性とソースコードに含まれる不具合混 入率について調査を行った.9 つのソフトウェアプロジェクトに対して実験を適用した 結果,それらのプロジェクトの間では,コミットコメントの感情極性においては差が ほとんど存在しないことを発見した.また,不具合を混入させやすい開発者とそうで ないものを 2 グループに分けた場合に,それぞれの感情極性において有意な差が存在 すること,さらに不具合混入率の高い開発者ほどポジティブなコメントをおこなって いる傾向にあることを発見した.
松井 章
Akira Matsui
737
8
7
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科
コミットメッセージの感情推定とソースコードにおける不具合出現の関係分析
Investigating Emotional Polarities of Software Developers Using Commit Comments of Code Repositories
2016
Akihisa Yamada
山田 晃久
Akihisa Yamada
735
2
7
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
ソースコードにおける不具合出現と感情推定の関係分析
2016