Eunjong Choi,Yuji Fujiwara,Norihiro Yoshida,Osamu Mizuno
崔 恩瀞,藤原 裕士,吉田 則裕,水野 修
Eunjong Choi,Yuji Fujiwara,Norihiro Yoshida,Osamu Mizuno
910
コンピュータソフトウェア
0
3
3_47-3_59
0
コードクローン検索手法の調査
39
2022
Kinari Nishiura,Daiki Watanabe,Osamu Mizuno,Eunjong Choi
組み合わせテストの結果から不具合誘発要因である入力パラメータ値の組を特定すること(FIL)によって,開発者がソフトウェアシステムから不具合を取り除くための有益な情報が得られる.既存のFIL手法はテスト結果が決定的であることを前提としている.一方で,同じテストケースの結果が一意に定まらない,非決定的なテストの存在が報告されており,既存のFIL手法はこれに対応できない.本論文では,テスト結果が非決定的になる原因のうち実行順序に依存するものに焦点を絞り,非決定的なテスト結果に対応可能な新しいFIL手法であるF-CODEを提案した.F-CODEでは,初めにテストの失敗を再現するテスト実行順序を特定し,それらを連続して実行するよう既存手法を改変することによって実行順序に依存する非決定性を排除することで,FIL結果が正しく取得されることを可能にしている.さらに,実行順序に依存して不具合誘発要因が有効になる条件となる要因を同時に特定する.また実際のシステムに基づく人工的なテスト結果を用いた評価実験によって,提案手法の特定精度およびテストの追加実行回数の増加割合が良好であることを示した.
西浦 生成,渡辺 大輝,水野 修,崔 恩瀞
Kinari Nishiura,Daiki Watanabe,Osamu Mizuno,Eunjong Choi
886
情報処理学会論文誌
Trans. of Information Processing Society of Japan
4
(c)情報処理学会
4
1008-1018
0
組み合わせテストにおける実行順序に起因する非決定的不具合誘発要因特定法の提案
Faulty Interaction Localization Approach for Non-deterministic Failure-inducing Combination Depends on Execution Order
62
2021
Kinari Nishiura,Osamu Mizuno,Eunjong Choi
ソフトウェアの品質を高く保つため,ソフトウェアテストが盛んに行われている.テストコードを用いた自動テストは,テスト実行の労力を軽減するが,テストコードの作成には労力が必要となる.既存のテストコード自動生成技術は,入力として何らかの文書を必要とするか,でなければ非常に単純な単体テストのみしか作成できない.一方,既存のテストコードを再利用することで,使用されていた実績があり人手で作られたものに近い高品質なテストコードを手軽に生成できる可能性がある.我々は新たなJavaテストコード自動生成技術の開発に向け,その第一歩として,あるテストメソッドを実行可能性を保ちつつ自動的に移植する手法およびそれが可能となる条件を構想した.さらにオープンソースのJavaプロジェクトを調査し,テストコードの再利用元として使用できるリポジトリが1,862件存在することや,大半のテストメソッドはテスト対象コードに高々2つの依存を持つこと,そうした依存関係を保つ移植によって本来必要なテストメソッドの平均83%を生成できる可能性を実証的に示し,既存テストコードの再利用による自動生成手法が現実的かつ有益であることを示した.
西浦 生成,水野 修,崔 恩瀞
Kinari Nishiura,Osamu Mizuno,Eunjong Choi
887
情報処理学会論文誌
Trans. of Information Processing Society of Japan
4
(c)情報処理学会
4
1019-1028
0
Javaテストコードの再利用による自動生成に向けた移植可能なテストメソッドの調査
An Investigation of Transplantable Test Methods toward Automatic Java Test Codes Generation by Reusing Existing Test Codes
62
2021
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
不具合組合せ特定とは,組合せテストの各テストケースの実行結果の成否から,バグを含むと思わ れるパラメータ値の組合せを特定する問題である.本研究では,機械学習を用いて不具合組合せを自動分 類するための手法を提案し,その評価を行う.提案手法では,まず,組合せテストケースに含まれるパラ メータ値の組合せとテスト結果の成否を学習モデルとしたロジスティック回帰分析を行い,それによって 得られる回帰係数値から,各パラメータ値の組合せが不具合組合せである疑わしさを決定する.次に,各 パラメータ値の組合せの疑わしさから,その組合せが不具合組合せであるか否かを自動分類するために, 閾値決定法および最大距離分割法の 2 つのクラスタリング手法を適用する. 最後に,実際にバグを含む オープンソースプロジェクトのプログラム flex,grep,make のテストスイートに対して提案手法を適用し た比較評価実験を行うことで,提案手法の有効性を示す.
西浦 生成,崔 銀惠,水野 修
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
764
情報処理学会論文誌
4
4
1215-1224
0
機械学習による不具合組み合わせ特定への自動分類法の提案と評価
59
2018
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
ソフトウェアの不具合予測は,ソフトウェアに潜む不具合を予測することで効率的なレビューやテ ストを可能にしようとするソフトウェア品質保証活動の 1 つである.従来の多くのソフトウェアの不具 合予測では,ソースコード分析による不具合予測を行っているが,粒度が粗くまた不具合予測の結果の フィードバックが遅い.この問題を解決するために,ソフトウェアの変更がコミットされたときに,その 変更によって不具合が起きるかどうかを予測する手法が提案され,近年注目を集めている.ソフトウェア の変更コミットの不具合予測に関する既存研究では,その変更に対するメトリクス(たとえば,修正され たファイル数,追加されたコード行数など)を計算した後に機械学習や深層学習を適用している.それに 対して,本研究では,変更のソースコード片のみに対して深層学習を適用することで不具合を予測する手 法,Word-Convolutional Neural Network(W-CNN)を提案する.我々は,評価実験によって,変更ソー スコード片に対する深層学習を用いた不具合予測が可能であること,さらに,提案手法 W-CNN は先行研 究に比べて,学習の時間はかかるものの,不具合予測の精度が優れており,予測時間が短いことを示す.
近藤 将成,森 啓太,水野 修,崔 銀惠
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
765
情報処理学会論文誌
4
4
1250-1261
0
深層学習によるソースコードコミットからの不具合混入予測
Just-in-Time Defect Prediction Applying Deep Learning to Source Code Changes
59
2018
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
Fault-prone モジュールの予測において,ソフトウェアリポジトリから収集可能な開発履歴メトリク スは有用であることが数多くの文献で報告されている.開発履歴メトリクスには,コードに関するもの, プロセスに関するもの,開発組織に関するものなどがある.これらのメトリクスの収集はファイルレベ ルでは容易であるが,より細粒度なメソッドレベルでは収集が困難であった.これは,版管理システムが ソースコードをファイルレベルで管理するためである.本稿では,以前に提案した細粒度履歴管理リポジ トリを用いることでメソッドレベルの開発履歴メトリクスの収集を行う.オープンソースソフトウェアプ ロジェクトを対象に開発履歴メトリクスを細粒度モジュール(メソッドレベル)とファイルレベルで収集 し,Fault-prone モジュール予測を行った.工数を考慮した評価から,細粒度モジュールでの Fault-prone モジュール予測がファイルレベルに比べて有用であることを確認した.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
655
情報処理学会論文誌
Trans. of Information Processing Society of Japan
6
6
1635-1643
0
開発履歴メトリクスを用いた細粒度な Fault-prone モジュール予測
Fault Prediction on Fine-grained Modules Based on Historical Metrics
53
2012
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
近年,ソフトウェアリポジトリのデータマイニングを利用した不具合予測の研究が活発に行われている.不具合予測に関連してどのようなメトリクスが研究されているかを明らかにするため,本稿では系統的レビューを行った.2つの論文誌と5つの国際会議において,2000年から2010年に発表された文献のうち63編を調査した.研究されたメトリクスを分析するため,測定対象と測定に必要な履歴情報に基づき8つの領域に分類した.レビューの結果,主に2005年以降コードやプロセスの履歴に基づくメトリクスが研究されるようになっており,また2008年以降には新たに開発組織や地理的位置関係に関連したメトリクスが提案されていることが明らかになった.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
636
コンピュータソフトウェア
JSSST Computer Software
2
1
106-117
0
不具合予測に関するメトリクスについての研究論文の系統的レビュー
A Systematic Review of Software Fault Prediction Studies and Related Techniques in the Context of Repository Mining
29
2012
Hirohisa Aman,Makoto Nonaka,Osamu Mizuno
ソフトウェアメトリクスは,ソフトウェアの品質マネジメントを実践する上で必要不可欠な存在である.しかしながら,実際のところ広く積極的に活用されているとまでは言い難い.その背景には``何を測り,どう活用するのか?というシンプルではあるが容易でない問題がある.本論文はそのための一助として,ソフトウェアメトリクスとそこでのデータ分析の基礎,特に,どういったソフトウェアメトリクスや数理モデルがあり,分析で何に気を付けるべきかを中心に解説を行っている.また,ソフトウェアメトリクスの円滑な活用に役立つツールもいくつか紹介している.
阿萬 裕久,野中 誠,水野 修
Hirohisa Aman,Makoto Nonaka,Osamu Mizuno
626
コンピュータソフトウェア
JSSST Computer Software
8
3
12-28
0
ソフトウェアメトリクスとデータ分析の基礎
Fundamentals of Software Metrics and Their Data Analysis
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssst/28/3/28_3_3_12/_pdf
28
2011
Hideaki Hata,Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェアの開発において,プログラムの再利用や効率的なプログラム作成のた めに,API(Application Program Interface)が用いられる.しかし,使用方法や 使用例についてのドキュメントが整備されていないことも多く,API を適切に使用 することは難しい.API の設計や提供方法などについての定性的な議論は行われて いるが,これまで定量的な分析はほとんど行われていない.本稿では,不具合修正時 に各メソッド呼び出しに対する変更が実際にどれほど行われているかを分析する.特 に,不具合修正時に頻繁に修正される特徴的なメソッド呼び出しがあるか,複数のプ ロジェクトで共通して頻繁に変更されているメソッド呼び出しはあるか,プロジェク トの時間経過によって変更対象となるメソッド呼び出しに変化はあるか,を明らかに することを目標とした.各変更がどのメソッド呼び出しに影響するかを明らかにする ため,プログラム依存グラフに基づく分析を行った.7 つの Java のオープンソース プロジェクトに対してケーススタディを行った.分析結果から,プロジェクト特有の 頻繁に変更されるメソッド呼び出しがあること,複数のプロジェクトにて頻繁に変更 されているメソッド呼び出しもあること,時間経過によって変更対象となるメソッド 呼び出しが変化することを明らかにした.
畑 秀明,森井 亮介,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
605
情報処理学会論文誌
Trans. of Information Processing Society of Japan
2
2
801-816
0
不具合修正に関わるメソッド呼び出しの変更についての定量的分析
Quantitative Analysis of Method Call Changes Related to Bug Fixing
52
2011
Osamu Mizuno,Hideaki Hata
本論文では我々が提案するスパムフィ ルタを用いた不具合を含むソフトウェアモジュール (Fault-prone モジュール) 検出手法と従来行われてきた 手法との比較実験について述べる.また,比較結果の 考察から,状況に応じて利用するモデルを変更するこ とで実用的な予測結果が得られると予想し,その実証 実験を行った.その結果,不具合が出る可能性の高い 部分に重点的に提案手法を適用することで,不具合検 出精度が向上することを確認した.
水野 修,畑 秀明
Osamu Mizuno,Hideaki Hata
604
電子情報通信学会論文誌D
IEICE Transactions on Information and Systems
1
1
409-412
0
スパムフィルタを用いたFault-proneモジュール検出法の予測精度に関する従来法との比較評価
A Comparative Study on Fault-prone Module Prediction Between Spam-filter Based Approach and Complexity Metrics Based Approach
J94-D
2011
Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
ソフトウェアの開発現場におけるプロジェクトの混乱を回避するために,プロジェ クトのリスク要因を抽出する手法の開発が求められている.本研究では,ソフトウェア の品質に関する指標「不具合工数密度」に関して,その改善案を開発データから抽出 する手法を提案する.具体的には,まずプロジェクトデータに相関ルールマイニング を適用することで「不具合工数密度」に影響を与える相関ルール群を抽出する.次に, 抽出した相関ルール群から改善ルール(ルール中にほぼ同じメトリクスを含むが,「不 具合工数密度」の評価値が異なるルール)群を特定し,その中から有用なプロジェク トの改善案を求める.本手法の提案および適用実験は産学連携研究として行った.適 用実験として,日本国内で収集された企業横断的プロジェクトデータからのプロジェ クト改善案の抽出を試みた.その結果,多くの改善案をほぼ自動的に抽出できること を確認すると同時に,その改善案が先行研究での指摘と基本的に一致することを示す ことができた.
(c) Information Processing Society in Japan
出張 純也,水野 修,菊野 亨,菊地 奈穂美,平山 雅之
Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
632
情報処理学会論文誌
Trans. of Information Processing Society of Japan
8
8
2791-2801
0
企業横断的データからのプロジェクト改善案の相関ルールマイニングによる抽出
Mining Project Improvement Hints from Cross-company Data Using Association Rules
49
2008
Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
不具合を含みそうなソフトウェアモジュール(Fault-prone(FP)モジュール)の
検出はソフトウェア工学における重要な問題の1つであり,これまでにも多く
の研究が行われてきた.それらの研究の多くはソフトウェアの複雑度メトリ
クスなどに基づいたモデルによる予測であった.しかし,モデルの構築には
メトリクスの収集環境が必要となるため,そのことも適用を難しくしてい
る.
そこで我々は,ソースコードに対して簡単に適用できるFault-proneモジュー
ルの検出手法として,スパムフィルタに基づいたFault-proneモジュール検出
法「Fault-proneフィルタリング」を提案している.この手法はソースコード
のみを入力とすることができ,また,全く事前の知識がない状態からでも開
発プロジェクトに適用できるという特徴を持つ.本論文では適用実験として
オープンソースソフトウェアeclipseとその関連プロジェクトに対して予測を
行い,予測精度についての評価を行った.
水野 修,菊野 亨
Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
519
SEC journal
SEC journal
2
1
6-15
0
Fault-Prone フィルタリング: 不具合を含むモジュールのスパムフィルタを利用した予測手法
Fault-Prone Filtering: A Simple Approach to Predict Fault-Prone Modules Using Spam Filter
4
2008
Yasuhiro Hamano,Sousuke Amasaki,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
本論文では,我々はソフトウェアプロジェクトを混乱プロジェクトに陥れるリスク要因の特定
を目指す.まず最初に相関ルールマイニングを実際のソフトウェア開発の現場から集めた質問
データに適用する.その結果,リスク要因に関するいくつかの特徴的なルールを抽出した.
次に,抽出できたルールの有用性を評価するためにロジスティック回帰分析で抽出されたリス
ク要因との比較を行った.比較の結果,抽出したルールとそのルールから導き出せるリスク要
因が混乱プロジェクトの特定に有用であることを確認した.
浜野 康裕,天嵜 聡介,水野 修,菊野 亨
Yasuhiro Hamano,Sousuke Amasaki,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
480
コンピュータソフトウェア
JSSST Computer Software
2
2
79-87
0
相関ルールマイニングによるソフトウェア開発プロジェクト中のリスク要因の分析
Application of Association Rules Mining to Analysis of Risk Factors in Software Development Projects
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jssst/24/2/24_2_79/_article/-char/ja/
24
2007
Yuya Nakano, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno, Yoshiyuki Anan, Mataharu Tanaka
ソフトウェアプロジェクトにおいてレビューを行うことは品質確保の面から
重要な作業とされている.一方でレビューには相応の工数がかかるため,コ
ストの面からはあまり長い期間レビューをすることは好ましくない.しかし,
レビューを行う効率を高くしすぎるとレビューが乱雑になり,最終的な品質
の向上があまり期待できない.そのため,レビューの効率とレビューによる
指摘密度の関係について分析し,これらが後工程での品質にどう影響を及ぼ
しているかについて調べることで,適切なレビュー効率でレビューが行われ
ているかを判定する条件を発見できると考えられる.
まずSEPGが関連性があると感じていた2つのメトリクス(レビュー効率とレビュー
指摘密度)に注目した.そして,これらのメトリクスに関連した仮説「レビュー
指摘密度がある条件を満たさないプロジェクトは,後工程での品質が悪くなる
傾向がある」を示すことを本研究の目的とする.
この仮説を検証するために,実際の企業の開発現場から収集された500件のプロ
ジェクトデータを使用して分析を行った.その結果は,レビュー効率に対して
レビュー指摘密度が大きいプロジェクトでは後工程での残存不具合数は多くな
る,というものとなった.よって,この仮説の正しさを確認できた.また,実
際の開発現場への適用法も提案した.
中野 裕也,水野 修,菊野 亨,阿南 佳之,田中 又治
Yuya Nakano, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno, Yoshiyuki Anan, Mataharu Tanaka
486
SEC journal
SEC journal
11
4
10-17
0
コードレビューの密度と効率がコード品質に与える影響の分析
Analysis on Impact of Defect Density and Efficiency of Coding Review to Software Quality
http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-SEC-00008-0
2
2006
Nahomi Kikuchi,Tsuyoshi Andou,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
本論文では,高信頼性が要求される通信ソフトウェアの開発プロジェクトに対し,
プロダクトのフィールド品質を改善 するのに有用な開発活動に関する要因を特定する
試みについて述べる.ここでは,プロダクトのフィールド品質をそのプロダクトを
リリース後の6ケ月間にユーザから報告された問題(クレーム)の数で判断する.
提案するアプローチでは, まずフィールド品質の良しあしでプロジェクトをGoodと
Fairの2つのグループに分類し,それぞれのグループの代表的な プロジェクトへの
インタビューを行った.その結果明らかになったフィールド品質と関わりのある
4つの問題について, それを計測するメトリクスを決定した.
引き続いて,メトリクスデータを収集し,フィールド品質との関連をロジスティ
ック回帰モデルで記述した.次に,24個のプロジェクトを対象として評価実験を行い,
品質に強い影響を与えると思われ る主要な要因として,レビュー活動,母体の品質の改善,
及び仕様に基づく活動の3点を確認した.さらに,モデルによるフィールド品質予測の
精度を評価する実験を行ったところ,精度が約96%になることを確認した.
菊地 奈穂美,安藤 津芳,水野 修,菊野 亨
Nahomi Kikuchi,Tsuyoshi Andou,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
465
SEC journal
SEC journal
1
1
26-35
0
通信ソフトウェア開発におけるプロセス改善のためのフィールド品質に注目した主要な改善活動要因の抽出
Key Factors in Process Management for Improving the Field Quality of Telecommunication Software Development
http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-SEC-00005-0
2
2006
Osamu Mizuno,Seiya Abe,Tohru Kikuno
我々はこれまでロジスティック回帰分析に基づくプロジェクト混乱予測を行っ
てきた.本研究ではロジスティック回帰分析におけるいくつかの問題を解決
するために,ベイズ識別器を利用した混乱予測手法を提案する.まずベイズ
識別器に基づく6つのデータマイニング手法に対して精度比較実験を行い,
最も精度の高い手法を選択し,採用している.次に,提案法の有効性を実際
の開発現場から得られたデータに適用することで確認した.具体的にはロジ
スティック回帰分析では混乱予測を誤ったプロジェクトについても正しい予
測結果を得ることができた.
水野 修,安部 誠也,菊野 亨
Osamu Mizuno,Seiya Abe,Tohru Kikuno
448
SEC journal
SEC journal
11
優秀論文賞受賞
4
24-35
0
プロジェクト混乱予測システムのベイズ識別器を利用した開発
Development of Project Confusion Predicting System Using Bayesian Classifier Towards its Application to Actual Software Development
http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-SEC-00004-0
1
2005
Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Sousuke Amasaki
本研究ではプロジェクトの混乱を予測する手法を提案する.
菊野 亨,水野 修,天嵜 聡介
Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Sousuke Amasaki
460
日本信頼性学会誌
The journal of Reliability Engineering Association of Japan
10
招待論文
7
471-482
0
定量的プロジェクトマネジメント〜メトリクスデータ利用の新技術
Quantitative Project Management for Software Development: A Simple Bayesian Classifier Using Software Metric Data
27
2005
Satoru Uehara,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
本研究では,World Wide Web(以下Webと呼ぶ)システムにおいて複数のセッション間で
共有すべきデータ(コンテクストデータ)を保持するための新たな機構の設計と実装を行う.
クライアントサーバシステムの構築にWebを採用する場合が増加し,現在ではそれが主流と
なりつつある.一方で,Webシステムを利用したクライアントサーバシステムでは,従来の
(Webを利用しない)クライアントサーバシステムにはなかった問題が発生し得る.その一つが,
コンテクストデータの保持である.Webシステムで用いられるHTTP(HyperText Transfer
Protocol)プロトコルはセッションレスであるため,コンテクストデータの保持ができない.
そのコンテクストデータの保持のための機構が既にいくつか提案されてきているが,
それぞれ安全性や信頼性に関する問題点を抱えている.我々はそれらの問題点を解決する
新たなコンテクストデータストア機構を設計するために,いわゆるドキュメントビューアーキ
テクチャの採用を決定した.このアーキテクチャの上で,コンテクストデータの保持のための
主要な機能を構成した.新しい機構の特徴はコンテクストデータをクライアントコンピュータの
主記憶上に保持することにある.更に,効率性の観点からコンポーネントオブジェクト技術の
導入を決定した.これによって安全性や信頼性を大幅に高めることができる.最後に,典型的な
アプリケーションを想定して,新しいコンテクストデータストア機構の有効性を示す.
上原 智,水野 修,菊野 亨
Satoru Uehara,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
564
電子情報通信学会論文誌D
IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition)
6
6
713-722
0
Webシステムにおけるコンテクストデータストア機構の設計とコンポーネントオブジェクト技術を利用した実装
Design of New Mechanism for Context Data Storing on Web System and Its Implementation Using Component-Object Technology
http://search.ieice.org/bin/summary.php?id=j84-d1_6_713&category=D&year=2001&lang=J&abst=
J84-D1
2001
Takaaki Tanimoto,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
谷本 嵩晃,崔 恩瀞,水野 修
Takaaki Tanimoto,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェア工学の基礎研究会 FOSE2022予稿集
925
11
日本ソフトウェア科学会
201-202
2
ゲーミフィケーションを用いたC言語の文法やアルゴリズムの学習支援アプリケーションCode Quiz の提案
29
2022
Hiroya Watanabe,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
渡邉 紘矢, 崔 恩瀞, 水野 修
Hiroya Watanabe,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
926
ソフトウェア・シンポジウム 2022
6
65--74
2
ソースコードコメントに着目した不確かさとソフトウェア品質の関係調査
2022
Takayuki Zukawa,Masanari Kondo,Kinari Nishiura,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
頭川 剛幸,近藤 将成,西浦 生成,崔 恩瀞,水野 修
Takayuki Zukawa,Masanari Kondo,Kinari Nishiura,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム 2021論文集
908
6
92--101
2
構成管理ツールにおける命令的操作が及ぼすソースコードレビューへの影響調査
2021
Hideyuki Teramura,Eunjong Choi,Masanari Kondo,Norihiro Yoshida,Osamu Mizuno
寺村 英之,崔 恩瀞,近藤 将成,吉田 則裕,水野 修
Hideyuki Teramura,Eunjong Choi,Masanari Kondo,Norihiro Yoshida,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム 2021
909
6
102--111
2
ArduinoプロジェクトにおけるExample Sketchの再利用分析
2021
Rikuto Nakamori,Eunjong Choi,Norihiro Yoshida,Osamu Mizuno
中森 陸斗,崔 恩瀞,吉田 則裕,水野 修
Rikuto Nakamori,Eunjong Choi,Norihiro Yoshida,Osamu Mizuno
FOSE2021予稿集
914
0
163-164
2
テストケース生成ツールを用いたバグ限局ツールAutoSBFLの提案
2021
Masanari Kondo,Eunjong Choi,Kinari Nishiura,Osamu Mizuno
近藤 将成, 崔 恩瀞, 西浦 生成, 水野 修
Masanari Kondo,Eunjong Choi,Kinari Nishiura,Osamu Mizuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2020論文集
885
0
2
リモートワークにおけるソフトウェア開発者間のコミュニケーション方法の調査
2020
Sayaka Kitamura,Masanari Kondo,Osamu Mizuno
ロング発表論文
北村 紗也加,近藤 将成,水野 修
Sayaka Kitamura,Masanari Kondo,Osamu Mizuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2019 (SES2019)論文集
869
8
180-189
2
類似した開発者の分類と不具合予測におけるその効果
2019
Yu Funayama,Osamu Mizuno
舟山 優,水野 修
Yu Funayama,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2019論文集
864
6
2
LSTMを用いたソースコード内の演算子推定手法
2019
Keito Wakabayashi,Osamu Mizuno
荒木富松特別奨励賞
若林 奎人,水野 修
Keito Wakabayashi,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2019論文集
865
6
2
組み込みソフトウェアにおけるコードクローン出現に関する考察
2019
Sayaka Kitamura,Osamu Mizuno
ソフトウェアの複雑さと重要性は日々増してきており, ソフトウェアの品質を高い水準で保つことが重要視され ている.このような現状においてはソフトウェアの品質 予測は重要な研究テーマであり,どのような手法で品質 予測を行うかに注力されてきた.不具合混入コミットを 推定する手法では,その評価を行うためには正解データ が必要であり,不具合の正解データ (真値) として Commit Guru による不具合混入コミットの情報が多く利用されて いる.しかしながら,Commit Guru の不具合混入コミッ トの情報の正解データとしての信頼性は不明である.
本研究では,その信頼性に対する検証を行った.不具 合混入コミット推定手法である SZZ アルゴリズムを用い て,同じ不具合データに対する結果の整合性を比較し, その結果を考察した.Commit Guru,および SZZ アルゴ リズムを用いた不具合コミット推定結果の差異において 検証を行った結果,Commit Guru の方がより優れた不具 合コミット推定の結果を示し,正解データとしての可能 性を示すものとなったが,その信頼性は十分であるとは 言い難い.
北村 紗也加,水野 修
Sayaka Kitamura,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2018論文集
785
6
38-46
2
不具合混入コミットの推定手法間での整合性比較と考察
2018
Daiki Watanabe,Kinari Nishiura,Osamu Mizuno
組み合わせテストによる不具合誘発パラメータ組み合 わせの特定は,ソフトウェア開発者が不具合誘発の原因 となる要因を特定する上で重要な役割を果たす.近年, 様々な研究者によって組み合わせテストの手法が数多く 提案されている.一方で,不具合の個数や不具合誘発条 件の複雑さ,用いるシステムの規模などで示されるある 特定の状況下において,実際どの手法を用いれば最も効 率よく正確に不具合誘発パラメータ組み合わせを特定で きるのかという疑問が抱かれる.本論文では,これまで に提案された 3 種類の従来手法を用いて,組み合わせテ ストにかかる処理時間,必要な追加テストケースとその 実行回数,不具合特定成功率といった 3 つの観点を中心 に比較評価を行った.実験の結果,用いたテストスイー トの変化による同一手法内でのデータの変化や,同一の テストスイートにおける 3 種類の従来手法の実験結果 の差異について収集することが出来た.また,得られた データを元に比較を行い,3 種類の従来手法の有用性の 差別化や,テストスイートの変化が引き起こす影響につ いての結論を示した.
渡辺 大輝,西浦 生成,水野 修
Daiki Watanabe,Kinari Nishiura,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2018論文集
786
6
47-56
2
不具合誘発パラメータ組み合わせ特定三手法の比較評価
2018
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
不具合組み合わせ特定とは,組み合わせテストの各テストケースの実行結果の成否から,バグを含むと思われるパラメータ値の組み合わせを特定する問題である.我々は,機械学習を用いた不具合組み合わせ特定に取り組んでいる.本研究では,まず,組み合わせテストケースに含まれるパラメータ値の組み合わせとテスト結果の成否をモデルとしたロジスティック回帰分析を行い,それによって得られた回帰係数値から,各パラメータ値の組み合わせが不具合組み合わせである疑わしさを決定する.次に,各パラメータ値の組み合わせの疑わしさから,それが不具合組み合わせであるか否かを自動分類するために,境界値決定法,最大距離分割法,K-means 法の 3 つのクラスタリング手法を適用する.最後に,実際にバグを含むオープンソースプロジェクトのプログラム flex,grep,make のテストスイートに対して提案法を適用した比較評価実験を行うことで,提案法の有効性を示す.
学生奨励賞受賞論文
西浦 生成,崔 銀惠,水野 修
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2017論文集 (SES2017)
762
8
東京都
情報処理学会
25-34
2
機械学習による不具合組み合わせ特定への自動分類法の提案と評価
2017
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
ソフトウェアの不具合予測は,ソフトウェアに潜む不具合を予測することで効率的なレビューやテストを可能にしようとするソフトウェア品質保証活動の 1 つである.従来の多くのソフトウェアの不具合予測では,ソースコード分析による不具合予測を行なっているが,粒度が荒くまた不具合予測の結果のフィードバックが遅い.この問題を解決するために,ソフトウェアの変更がコミットされた時に,その変更によって不具合が起きるかどうかを予測する手法が提案され,近年注目を集めている.ソフトウェアの変更コミットの不具合予測に関する既存研究では,その変更に対するメトリクス (例えば,修正されたファイル数,追加されたコード行数など) を計算した後に機械学習や深層学習を適用している.それに対して,本研究では,変更のソースコード片のみに対して深層学習を適用することで不具合を予測する手法 (W - CNN) を提案する.我々は,評価実験によって,変更ソースコード片に対する深層学習を用いた不具合予測が可能であること,更に,提案手法 W - CNN は先行研究に比べて,学習の時間はかかるものの,不具合予測の精度が優れていることを示す.
最優秀論文賞受賞論文
近藤 将成,森 啓太,水野 修,崔 銀惠
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2017論文集 (SES2017)
763
8
東京都
情報処理学会
35-44
2
深層学習による不具合混入コミットの予測と評価
2017
Yuki Kobayashi,Osamu Mizuno
従来の大域的な語の重み付け手法であるIDF(Inverse Document Frequency)には,単語N-gramに対して適用できない欠点があった.
しかし,近年の研究により,IDFを単語N-gramに対して適用する手法が提案された.
本研究では,このN-gram IDFをソースコードに対して適用し,ソースコード中の特徴的部分の抽出に応用できると考えた.
具体的には,局所的重み付けであるTF(Term Frequency)とN-gram IDFを利用した語の重み付け手法である$TF\verb|-|IDF_{N-gram}$を用いて,ソースコードごとの特徴語の抽出を行った.
そして,その特徴語の行ごとの出現頻度を求めて,ソースコード中の特徴的部分の抽出を行った.
まず,サンプルプログラムを用いて特徴語抽出の評価実験を行い,ソースコードにおいても特徴語をある程度抽出できることを示した.
次に,Apache Antの公開されているソースコードを用いて特徴的部分抽出を行い,またソースコードの変更による特徴的部分の変化についても調べた.
その結果,ソースコードから特徴的部分の抽出をすることができた.
また,その抽出した特徴的部分は,ソースコードの変更によってもソースコード全体の相対位置の変化が少ないことを示した.
小林 勇揮,水野 修
Yuki Kobayashi,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2017予稿集
760
6
46-55
2
N-gram IDFを利用したソースコード内の特徴的部分抽出手法
2017
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
西浦 生成,崔 銀惠,水野 修
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
FOSEソフトウェア工学の基礎研究会(FOSE2016)
738
12
243-244
2
ロジスティック回帰分析を用いた組合せテストの不具合特定法の提案
Fault localization of combinatorial testing with logistic regression
2016
Keita Mori,Osamu Mizuno
ソフトウェア工学において,Fault-prone モジュールの 予測モデルの研究は数多く行われてきた.これらの研究 の最終的な課題は,Fault-prone モジュール予測を実際 のソフトウェア開発の現場に適用していくことである.
そこで本稿では,その中でも構築が簡単で高い予測性 能をもつ「Fault-prone フィルタリング」という予測モ デルを利用して,Fault-prone モジュール予測ツールの 試作を行う.本試作ツールでは,ソフトウェアリポジト リを監視して新しい変更があるごとにモジュールがバグ を含む確率を予測し,結果をツール使用者に Web ペー ジ上で提示する.変更ごとに予測するため,バグを含む ファイルを変更した開発者を特定でき,さらにその時の コード片を特定することで,ソフトウェアの品質確保活 動にかかる工数の削減とソフトウェア自身の品質の向上 が期待される.
また,ツールの性能評価のため,3 つのソフトウェア リポジトリを対象に評価実験を行ったところ,ある程度 の予測性能を伴って予測結果をツールの利用者に Web ページで提示することが可能であるとわかった.
森 啓太,水野 修
Keita Mori,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2015
703
6
37-46
2
スパムフィルタに基づく即時バグ予測ツールの試作
2015
Tsuyoshi Fujiwara,Osamu Mizuno
不具合を含んでいそうなモジュール(Fault-prone モ ジュール)の予測には,複雑度メトリクスに基づいたモ デルが用いられることが多い.しかし,それらのモデル を構築するには,メトリクスを測定するための環境整備 やツールへの慣れが必要であり,現場への適用は簡単で はない.そこで,メトリクス測定を行わない Fault-prone モジュール検出手法として,「Fault-prone フィルタリン グ」というものが提唱されている.この手法は, スパム フィルタリングの理論を用いたものであり,ソースコー ドへの簡単な適用のみによって Fault-prone モジュールを検知できる.
本研究では,Fault-prone フィルタリングによる Fault- prone モジュール検出のより高い効果を得ることを目的 として,Fault-prone フィルタリングをバイトコードへ 適用した場合とソースコードへ適用した場合の比較実 験を行う.具体的には,対象とするプロジェクトのバイ トコードおよびソースコードから単語を抽出し,スパム フィルタに通して結果を得たのち,比較を行う,
本研究ではこの実験を通して,バイトコードによる不 具合予測が従来の不具合予測と比べて同等以上の精度を 得ることが可能であることを示した.
藤原 剛史,水野 修
Tsuyoshi Fujiwara,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2015
704
6
80-88
2
バイトコードを用いたテキスト分類による不具合予測
2015
Akihisa Yamada,Osamu Mizuno
山田 晃久,水野 修
Akihisa Yamada,Osamu Mizuno
ソフトウェアシンポジウム2014論文集
683
6
秋田市
07_研究論文
56-64
2
バグを混入・除去するソースコード差分の判定手法の提案
2014
Naoki Kawashima,Osamu Mizuno
川島 尚己,水野 修
Naoki Kawashima,Osamu Mizuno
ソフトウェアシンポジウム2014論文集
684
6
秋田市
72-80
2
識別子中の単語情報を用いた Fault-prone モジュール予測
2014
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
Fault-prone モジュールの予測モデルにおいて,ソフトウェアリポジトリから収集可能な開発履歴に関するメトリクスは有用であることが数多くの文献で報告されている.開発履歴メトリクスには,コードの変更履歴に関するもの,変更プロセスに関するもの,開発組織に関するものなどがある.一方,版管理システムはソースコードをファイルレベルで管理するため,ファイルレベルの開発履歴メトリクスは収集が容易であるのに対して,関数レベルの細粒度なモジュールにおける開発履歴メトリクスの収集は困難であった.本稿では,以前に提案した細粒度履歴管理リポジトリを用いて,オープンソースソフトウェアプロジェクトを対象に開発履歴メトリクスを細粒度モジュールレベルとファイルレベルで収集し,Fault-prone モジュール予測を行った.工数を考慮した評価から,細粒度モジュールレベルでの Fault-prone モジュール予測がファイルレベルに比べて有用であることを確認した.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2011(SES2011)
639
9
4
2
開発履歴メトリクスに基づくfault-proneモジュール予測の細粒度モジュールへの適用
Historical Metrics Based Foult-prone Module Prediction for Fine-grained Modules
2011
Michi Nakai,Osamu Mizuno
ソフトウェア中のモジュールと呼ばれる基本単位内に 不具合が混入しているか否かを予測する研究を「Fault- prone モジュールの予測」と呼び,長年研究が続けられて きている.我々は,Fault-prone モジュール予測の一手法と してスパムフィルタリングの理論に基づいた Fault-prone モジュールの検出手法を提案し,「Fault-prone フィルタリ ング」と呼んでいる.Fault-prone フィルタリングは,ソ フトウェアのソースコードモジュールをテキスト情報と してテキスト分類器(スパムフィルタ)に入力として与 え,学習・分類することで任意のソースコードモジュール に対する不具合の混入確率を出力する.だが,この手法 では,これまでソースコードモジュール以外のモジュー ルを学習・分類に用いてこなかった.Fault-prone フィル タリングに与える入力はテキスト情報であるため,本研 究では別のテキスト情報として,静的コード解析ツール PMD の出力を入力として与えることを考える.具体的 には各ソースコードに対して PMD の出力を取得し,そ れを Fault-prone フィルタリングへの入力として与える. その結果として,各ソースコードに対する不具合の混入 確率を得ることができると期待される.本研究では実験 により,この手法の評価を行った.実験から,全体的に は従来の手法とほぼ同程度の結果が得られた.特に,提 案手法では再現率に若干の向上が見られ,精度,適合率 等に若干の低下が見られることを確認した.このことか ら,PMD の出力は Fault-prone フィルタリングに与える 入力として十分利用可能であり,また,少しでも実不具 合の網羅率を上げたいときは,従来手法よりも効果的で あることが分かった.
中井 道,水野 修
Michi Nakai,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2011
633
6
長崎市
09_研究論文 (Online only)
2
ソースコード静的解析結果を利用した不具合混入モジュールの予測手法の提案
http://sea.jp/ss2011/archives/category/proceedings
2011
Mahito Idehara,Osamu Mizuno
ソフトウェア開発において不具合を出さないことは不 可能と言っても問題ないほど難しいことである.不具合 の発生はスケジュール遅延,動作不良などソフトウェア 開発に数々の弊害を引き起こす.そのため,ソフトウェ ア開発においては第 1 に不具合の発生数を抑えること, 第 2 に不具合の早期発見と修正が重要となる.不具合を 発見する為の研究としては,ソフトウェアメトリクスと いう概念を用いてソフトウェアを定量的に測定し,測定 したメトリクスがどのように不具合と関係しているかを 分析するものが盛んである.
ソースコードの行数や大きさ,発見されたバグの数や 開発言語の種類などもメトリクスである.これらのよう に測定が簡単なものを始めとして,測定に大規模な準備 が必要な難しいものまで様々なメトリクスが提案されて は分析されている.
本研究では版更新の情報から簡単に測定できるメトリ クスを提案し,いくつかのオープンソースソフトウェア の開発プロジェクトのデータに対して,提案したメトリ クスを計測して不具合出現との関連性を分析する実験を 行った.分析の結果,不具合の発生率とモジュールの安 定性,不具合の持続性について版更新との間の関連性を 冪乗則を用いてモデル化することが出来た.
本研究の成果を利用することで,簡単に計測できるメ トリクスからソフトウェアモジュールに不具合が残存す る期間をモデル化することができる.これにより,不具 合の残存や出現に関して新たなモデルを提案することも 可能になると期待している.
出原 真人,水野 修
Mahito Idehara,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2011
634
6
長崎市
07_研究論文 (Online only)
2
ソフトウェア開発における版更新と不具合出現傾向の分析
http://sea.jp/ss2011/archives/category/proceedings
2011
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
メソッドレベルの履歴管理は,開発時のみならず保守管理においても非常に有用であると考えられ る.本稿では,ディレクトリ階層の変更やメソッドシグネチャの変更をも追跡するメソッドトレーサ ビリティの実現を目指す.この時,ユーザからの明示的な入力を必要とせず,既に履歴を保存してい るリポジトリから情報を抽出し,リポジトリを再構築するというアプローチで取り組む.実現に向け ての課題は次の 3 つにまとめられる.(1) 変更前後のメソッドの対応付けを自動的に行う,(2) 任意の メソッドのログを出力できる履歴管理を行う,(3) 既存のリポジトリから,履歴を再現するよう情報 を抽出する.これらの課題に対して,分散バージョン管理システムである Git の機能を活用してシス テムを構築した.オープンソースプロジェクトでの適用結果から有用性を確認した.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2010 (SES2010)
Software Engineering Symposium 2010
616
8
東洋大学,東京
情報処理学会
57-62
2
リポジトリ再構築によるメソッドトレーサビリティの実現
Reconstructing Software Repositories for Method Traceability
2010
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
機械学習によるクラス分類において,クラス分類器の構築にはどのクラスに属するかラベル付けさ れたトレーニングデータが必要である.2 値クラス分類においては,正例と負例が必要となる.ソフ トウェアモジュールを fault-prone か否かに分類する場合,正例として不具合有りモジュール,負例 として不具合無しモジュールを用意する必要がある.長期間に渡って,不具合が発見されなかったモ ジュールは不具合無しとして学習させてもよいことは知られている.しかし,そのようなモジュール も実際には不具合を含むかもしれない.また時間経過により不具合無しとラベル付けする場合,十 分な時間が経過したモジュールを用意することが困難なことも考えられる.一般的には,確実な不具 合無しモジュールを用意することは非常に難しい.このような負例が無い問題に取り組む,positive unlabeled learning というアプローチが提案されている.このアプローチは,正例と unlabeled な データ(いずれのクラスに属するか不明な例)をトレーニングデータとして与え,unlabeled なデー タをクラス分類する.オープンソースプロジェクトに対して適用実験を行い,その有効性を確認した.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2009 (SES2009)
Software Engineering Symposium 2009
580
9
東京
133-138
2
負例を用いない機械学習によるfault-proneモジュール検出
Application of Machine Learning without Negative Examples to Fault-Prone Module Detection
2009
Yasuhiro Hamano, Sousuke Amasaki, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
浜野康裕,天嵜聡介,水野修,菊野亨
第12回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2005)
449
11
仙台
87-96
2
ソフトウェア開発プロジェクト中のリスク要因に対するルールマイニングを利用した分析
2005
Seiya Abe, Takanari Hamasaki, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
ソフトウェアの開発現場ではプロジェクト管理の重要性が益々高まってきて
いる.特にプロジェクトが制御不能になる状態,いわゆる混乱状態になるか
どうかをプロジェクトの早期に発見することが求められている.そこで本論
文では,ベイズ識別器を用いたソフトウェア開発プロジェクトの混乱予測手
法を利用した混乱予測ツールの開発について述べる.ベイズ識別器を用いた
混乱予測手法では,開発プロジェクトの関係者に対してアンケートを実施し
て,プロジェクトが抱えるリスクの程度を抽出する.そしてベイズ識別器を用
いてアンケートとプロジェクトの混乱の有無の関係を調べ予測を行う.本報
告では,ある企業の協力を得て実際の開発現場において実施したアンケート
を用いて適用実験を行った.その結果,全体の79%のプロジェクトにおいて
正しく予測することができた.
安部誠也,濱崎考成,水野修,菊野亨
ソフトウェアシンポジウム2004論文集
435
6
岡山市
137-144
2
ソフトウェアプロジェクト混乱に対するベイズ識別器による予測の試み
2004
Osamu Mizuno,Yasunari Takagi,Tohru Kikuno
ソフトウェア開発プロジェクトでは多くのリスク要因が複雑に関係して問題が発生することが知られている [1].実際に,プロジェクトの状況が把握できなくなって, プロジェクト管理が混乱することが少なくない [4].そ のため,プロジェクトの混乱を予測する手法の開発が強 く求められているが,人間の知的作業を相手にするので その開発はきわめて難しい.本研究ではアンケートから 得られるデータを統計的に処理して,プロジェクトの混 乱予測に利用することを目指す.
水野 修,高木 徳生,菊野 亨
Osamu Mizuno,Yasunari Takagi,Tohru Kikuno
FIT2003 情報科学技術フォーラム 情報技術レターズ (Information Technology Letters)
406
9
江別市, 北海道
(社) 情報処理学会, (社) 電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ
45-46
2
(社) 情報処理学会
アンケート回答方式によるソフトウェアプロジェクトの混乱予測 --- 因子分析によるアンケート項目の集約 ---
2
2003
Osamu Mizuno,Sousuke Amasaki, Futoshi Yamanouchi, Tohru Kikuno, Yasunari Takagi
ソフトウェア開発の現場では,プロジェクトが混乱状態に陥らないようにあら
かじめ問題要因を探り,混乱の可能性を早期に予測することが望まれている.
これまでに,プロジェクトマネージャに対してアンケートを実施することによ
り問題要因を特定し,混乱という事象に対処するために問題要因のパラメータ
の値に回帰モデルやクラスタ分析を適用して混乱を推定する手法の提案をして
きた.しかし,プロジェクトの早期段階でパラメータの値が全て判明している
ことはまれであり,それが原因となってプロジェクトの早期段階での上記モデ
ルの適用は困難であった.
本研究ではソフトウェア開発プロジェクトが混乱するかどうかを,前もって収
集されているリスク要因の分析結果も利用して予測するモデルの提案を行う.
そのために,ベイジアンネットを用いた混乱予測モデルを作成する.ベ
イジアンネットを用いることにより,一部のパラメータの値が不明で
あっても事前に与えられた確率分布を利用して混乱の確率を算出できるよう
になる.次に,実際のソフトウェア開発現場から収集したデータを適用し,評
価実験を行う.実験の結果,プロジェクトの早期段階でも非常に高い精度で
混乱予測が可能となることを確認した.
水野修,天嵜聡介,山之内太,菊野亨,高木徳生
ソフトウェアシンポジウム2003論文集
384
7
弘前
ソフトウェア技術者協会
193-199
2
混乱プロジェクトの予測へのベイジアンネットの適用
2003
Takanari Hamasaki,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
本報告では, リスク管理のために開発したプロジェクト 質問表の回答のクラスタ分析, 及びソフトウェア開発プ ロジェクトのクラスタ分析を用いた混乱予測について述 べる.
ソフトウェアの開発現場では, プロジェクト管理の重要 性が益々高まってきている. 特にプロジェクトが混乱す るか否かを早い段階で発見することが求められている. 我々は, ある企業の協力を得て, ソフトウェア開発プロ ジェクトのマネージャからのリスク調査アンケート結果 に対してロジスティック回帰分析を行い, プロジェクト が混乱するかどうかの予測を行う手法を提案してきた.
しかし, 従来の手法ではアンケート項目の一部のみがモ デルのパラメータとして利用されるため, ある特定のリ スク要因のみが混乱プロジェクトを決定していた. その ため, 多くのアンケート項目を活かして, しかも現場に適 用可能な手法の開発が強く求められていた.
そこで, 本研究では全てのアンケート項目を利用しなが らプロジェクトの混乱予測を行う手法の開発を目指す. まずリスク調査アンケートの結果にクラスタ分析を適用 することで, プロジェクトを成功プロジェクトと混乱プ ロジェクトに分類できることを示す. 次に, クラスタ分析 による分類を利用して, 新規プロジェクトの混乱予測を 行う手法を提案する. 実際のプロジェクトデータを用い た適用実験の結果, 実験対象のプロジェクト全てを提案 法で正しく予測できることを確認した.
濱崎 考成,水野 修,菊野 亨,高木 徳生
Takanari Hamasaki,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
ソフトウェアシンポジウム2002論文集
269
7
松江
159-166
2
リスク管理のためのアンケート回答のクラスタ分析と混乱プロジェクト発見への応用
2002
Takuya Adachi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
本報告では,ソフトウェアプロジェクトに対するリス ク調査アンケートに基づいた開発コスト誤差,開発期間 誤差 (ここでは見積値と実績値の差を誤差と呼んでいる) の予測式の作成と分析について述べる.これまでに,あ る企業より提供されたリスク調査アンケートデータを 基にしたプロジェクトの混乱予測の研究を行ってきてい る.そこでは現場のプロジェクトマネージャに混乱要因 に関するアンケートを配布・回収し,そのデータを利用 してプロジェクトが混乱するか否かを統計的に予測して きた.この手法が高い精度で混乱予測に役立つことは確 認された.
本研究では具体的なメトリクスである開発コスト誤差 と期間誤差を予測する式の作成を行う.これらの予測を 利用することで従来の混乱予測がより強化できるものと 考えている.具体的には,アンケートデータを使った重 回帰分析を行って予測式を作成する.次に,予測式を利 用してコストと期間誤差の予測値を算出し,順位相関に 基づく評価を行う.最後に,こうして求めたコストと期 間誤差の値に基づいてプロジェクトの混乱予測を行う試 みについても議論する.
足立 卓也,水野 修,菊野 亨,高木 徳生
Takuya Adachi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
ソフトウェアシンポジウム2001論文集
268
6
高知
109-115
2
リスク調査に基づくコストと期間の誤差予測とその統計的分析
2001
Takuya Adachi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi,Keishi Sakamoto
本報告では,開発中のプロジェクトの混乱予測をロジス ティック回帰分析に基づいて行う試みについて述べる.ソ フト ウェアの開発現場では ,開発初期の段階でプ ロジェ クトが混乱するかど うかを予測できることが望ましい. 多くの場合,プ ロジェクト マネージャは 経験からそ うし た混乱要因がある程度分かっている.我々はプ ロジェク ト マネージャに対するアンケートを行い,その集計結果 に基づいてプロジェクトの混乱を予測する手法の開発を 進めてきた.ここではこの手法を実際に開発現場に導入 することを目指して,開発初期の時点でアンケー トを行うことを試みる.まず,そのためのアンケート 調 査表の作成を行った.引き続いて,実際のプ ロジェクト データを利用した適用実験を行い,得られた予測結果に ついて評価した.さらに,この手法の開発現場への導入 を容易にするための支援システムの試作についても述 べる.
足立 卓也,水野 修,菊野 亨,高木 徳生,坂本 啓司
Takuya Adachi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi,Keishi Sakamoto
ソフトウェアシンポジウム2000論文集
266
6
金沢
146-153
2
アンケート調査に基づく開発中のプロジェクトの混乱予測とその予測作業支援システムの開発
2000
Nahomi Kikuchi, Haruo Hasegawa, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
菊地奈穂美,長谷川晴朗,水野修,菊野亨
ソフトウェアシンポジウム2000論文集
267
6
高知
154-159
2
通信ソフトウェア開発における問題プロジェクトの原因分析
2000
Osamu Mizuno,Yumi Itoh,Satoru Uehara,Tohru Kikuno
本研究ではオブジェクト 指向開発における工数見積 りの方法についての提案を行う.作業工数はプ ログ ラ ムの規模と密接な関連を持つので,コード 行数による見積り評価が行われることが多 い.しかし,コード 行数を適用することの問題点は従来より指摘されており,オブジェクト 指向ソフトウェアに おいてもそれが当てはまる.
提案法の特徴はオブジ ェクト 指向プ ログ ラムの特性 を考慮して仕様変更作業の工数見積りを行うことにある.本方法では,仕様変更作業開始前に作業内容を推 定し , 細 分 化し た そ れ ぞ れ の 作 業 に つ い て 重 み付きの得点を集計することで作業量を求める.具体的な開発 事例データを用いた適用例についても述べる.
水野 修,伊登 友美,上原 智,菊野 亨
Osamu Mizuno,Yumi Itoh,Satoru Uehara,Tohru Kikuno
ソフトウェアシンポジウム99論文集
265
6
盛岡
79-81
2
オブジェクト指向プログラム開発における機能変更に伴う更新作業工数の見積り
1999
Osamu Mizuno, Tadahide Kameyama, Shinji Kusumoto, Tohru Kikuno
本研究では,一般化確率ペトリネット(GSPN)に基づくソフトウェア開発プロジェ
クトシミュレータのためのパラメータ値の設定法の提案と,その適用実験につい
て述べる.
プロジェクトシミュレータにおけるトランジションの発火レートを決めるパラメー
タは,プロジェクト毎に一般には異なる作業環境などを反映するためのものであ
る.これまでのシミュレーションでは特定のプロジェクトに特化したパラメータ
値を他の類似のプロジェクトにも使用してきた.シミュレータ適用を一般化する
にはこのパラメータ値の設定を自動化する必要があった.
ここでは設計,コーディング,レビュー,テスト,ディバッグの各作業モデルの
発火レートの定義中に含まれるパラメータ$K_{cm}$,$K_{th}$,$K_{wr}$の値と
混入フォールト数の定義中に含まれるパラメータ$K_{in}$の値を各プロジェクト
毎に求める手順を提案する.更に,その適用可能性を確認するために行ったシミュ
レーション実験について述べる.なお,本実験では企業から提供を受けた実際の
開発プロジェクトのデータを利用した.実験結果より,提案するパラメータ値の
設定法の有効性が限定的ではあるが確認できた.
水野修,亀山忠秀,楠本真二,菊野亨
ソフトウェアシンポジウム'98論文集
263
6
大阪
16-23
2
ソフトウェアプロジェクトシミュレータのためのパラメータ値の設定
1998
Osamu Mizuno, Tohru Kikuno, Katsumi Inagaki, Yasunari Takagi, Keishi Sakamoto
本研究では,プロジェクトデータの分析に採用するコスト予測精度に関する分類
基準と,その分類で使用するしきい値について統計的仮説検定を用いて考察する.
まず,分類基準に関しては,コストの見積り誤差がマイナス方向に大きくふれた
プロジェクト(例えば,見積りよりも20\%少ないコストで終了したプロジェクト)
を成功プロジェクトと混乱プロジェクトのいずれとみるかの分類基準について議
論する.統計的仮説検定の結果,そうしたプロジェクトを混乱プロジェクトとす
ることの妥当性が確認できた.
次に,分類のしきい値については,幾つかの代表的なしきい値について実際にク
ラス分けをして,統計的仮説検定を行った.その分析の結果,$\pm10\%$をしき
い値として成功プロジェクトと混乱プロジェクトに分けるという開発現場で利用
されている基準値の妥当性が確認できた.
なお,これらの妥当性の確認はあくまでも今回の分析の対象としたプロジェクト
においてできたことであって,現時点では必ずしも一般化できる状況にはない.
水野修,菊野亨,稲垣勝巳,高木徳生,坂本啓司
ソフトウェアシンポジウム'98論文集
264
6
大阪
77-82
2
コスト見積り誤差評価の統計的仮説検定を用いた考察
1998
Osamu Mizuno, Yuji Hirayama, Shinji Kusumoto, Tohru Kikuno
大規模化,複雑化が進むソフトウェアの開発においてプロジェクト管理の重要
性が高まっている.効果的なプロジェクト管理を行うためには,開発プロセス
の定量的かつ客観的な評価結果に基づいた管理手法を確立する必要がある.本
稿では,客観的かつ定量的なプロジェクト管理手法を確立するために一般化確
率ペトリネットを用いてソフトウェア開発プロセスを形式的にモデル化し,シ
ミュレーションによって評価する方法を提案する.次に,提案した一般化確率
ペトリネットの拡張モデルに基づいて,試作した開発プロセス進捗予測システ
ムの概要と基本機能,評価例について述べる.
最優秀論文賞受賞
水野修,平山裕司,楠本真二,菊野亨
ソフトウェアシンポジウム'96論文集
262
6
広島市
90-98
2
ソフトウェア開発プロセスの進捗予測システムの開発
1996
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
740
京都工芸繊維大学 情報科学センター広報
12
34
20-24
5
情報技術を利用した水槽管理システム『あくあたん』の開発
2015
Osamu Mizuno
2014年10 ~ 11月に実施した「みんなのラズパイコンテスト」でグランプリを受賞した「あくあたん参号機」は水槽間を 移動して、熱帯魚に給餌したり撮影したりできるロボットです。フォトリフレクターとマイクロスイッチという電子部品を 使って指定した位置で止まり、写真を撮ってTwitterにアップする仕組みを実現します。
水野 修
Osamu Mizuno
701
日経Linux
Nikkei Linux
4
4
77-83
5
「みんなのラズパイコンテスト」グランプリ作品: 移動して給餌する水槽管理ロボット〜目的の位置で撮影してツイート〜 (Raspberry Piで楽しいモノ作り)
Auto-feeding and moving aquarium management droid — everybody’s Raspberry Pi contest, the grand prix work
17
2015
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
635
京都工芸繊維大学 情報科学センター広報
3
25-27
5
研究業績管理システムPMANの開発と利用
29
2011
Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Junya Debari,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
水野 修, 菊野 亨, 出張 純也, 菊地 奈穂美, 平山 雅之
Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Junya Debari,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
587
SEC journal
7
3
37
5
定量的データに基づいたソフトウェアプロジェクト診断のためのチェックリスト導出を目指して
5
2009
Osamu Mizuno
不具合を含みそうなソフトウェアモジュール(Fault-prone(FP) モジュール) の検出はソフトウェア工
学における重要な問題の1つであり,これまでにも多くの研究が行われてきた.それらの研究の多く
はソフトウェアの複雑度メトリクスなどに基づいたモデルによる予測であった.しかし,モデルの構
築にはメトリクスの収集環境が必要となるため,そのことも適用を難しくしている.
そこで我々は,ソースコードに対して簡単に適用できるFault-prone モジュールの検出手法として,
スパムフィルタに基づいたFault-prone モジュール検出法「Fault-prone フィルタリング」を提案して
いる.この手法はソースコードのみを入力とすることができ,また,全く事前の知識がない状態から
でも開発プロジェクトに適用できるという特徴を持つ.本稿では適用実験としてオープンソースソフ
トウェアeclipse に対して予測を行い,予測精度についての評価を行った.
水野 修
Osamu Mizuno
566
生産と技術
1
1
38-43
5
Fault-proneness Filtering: スパムフィルタに基づく不具合混入ソフトウェアモジュールの予測手法
http://www6.ocn.ne.jp/~seisan/61-1.html
61
2009
Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Junya Debari,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
水野 修, 菊野 亨, 出張 純也, 菊地 奈穂美, 平山 雅之
Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Junya Debari,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
568
SEC journal
9
2
43
5
企業横断データからの相関ルールマイニングによるプロジェクト改善案の抽出
4
2008
Osamu Mizuno, Yasuhiro Hamano, Tohru Kikuno, Nahomi Kikuchi, Masayuki Hirayama
水野修,浜野康裕,菊野亨,菊地奈穂美,平山雅之
520
SEC journal
5
2
36
5
相関ルールマイニングを用いたソフトウェア生産性の決定要因抽出
3
2007
Osamu Mizuno, Seiya Abe, Tohru Kikuno, Nahomi Kikuchi, Masayuki Hirayama
水野修,安部誠也,菊野亨,菊地奈穂美,平山雅之
476
SEC journal
4
2
48
5
ベイズ識別器に基づく混乱予測に利用するメトリクスの統計的選択
2
2006
Osamu Mizuno
水野 修
444
生産と技術
7
3
4-6
5
ベイズ識別器によるソフトウェアプロジェクトの混乱予測システムの開発
57
2005
Tohru Kikuno, Osamu Mizuno
菊野亨,水野修
12
JISA会報
9
59
57-67
5
ソフトウェアプロジェクトの混乱回避のためのリスク予測モデルの開発
2000
Takayuki Zukawa,Masanari Kondo,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
頭川 剛幸,近藤 将成,崔 恩瀞,水野 修
Takayuki Zukawa,Masanari Kondo,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
943
電子情報通信学会技術研究報告
3
432, SS2022-64
103-108
3
不具合予測適用に向けた構成管理ツールを用いた不具合修正コミットの調査
122
2023
Yukina Ohashi,Eunjong Choi,Norihiro Yoshida,Masanari Kondo,Osamu Mizuno
大橋 幸奈,崔 恩瀞,吉田 則裕,近藤 将成,水野 修
Yukina Ohashi,Eunjong Choi,Norihiro Yoshida,Masanari Kondo,Osamu Mizuno
第4回機械学習工学研究会(MLSE 夏合宿 2021)
913
7
21-22
3
深層学習モデルにおける差分の時系列変化可視化ツール DeepDiffViewer の提案
2021
Masanari Kondo,Shinobu Saito,Yukako Iimura,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
近藤 将成,斎藤 忍,飯村 結香子,崔 恩瀞,水野 修
Masanari Kondo,Shinobu Saito,Yukako Iimura,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
901
電子情報通信学会
1
SS2020-18
3
オープンソースソフトウェアにおける議論間隔の調査
An Investigation of Discussion Span in Open Source Projects
電子情報通信学会技術報告
2021
Osamu Mizuno,Shota Kuroda,Kazuhiro Ishihara,Daisuke Yamashita
水野 修,黒田 翔太,石原 一宏,山下 大輔
Osamu Mizuno,Shota Kuroda,Kazuhiro Ishihara,Daisuke Yamashita
900
電子情報通信学会
1
Copyright(C)2020 IEICE
SS2020-17
3
テキスト分類による不具合予測システムの実装と企業環境での評価
An Implementation of Text-classification Based Fault-prone Module Detection and Its Application to Industrial Environment
電子情報通信学会技術報告
2021
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
西浦 生成,崔 銀惠,水野 修
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェア信頼性研究会ワークショップ(FORCE2018)
866
12
千葉工業大学
3
ロジスティック回帰分析を利用した組み合わせテスト結果からの不具合誘発パラメータ組み合わせ特定法の改善
2018
Yuki Kobayashi,Osamu Mizuno
小林 勇揮,水野 修
Yuki Kobayashi,Osamu Mizuno
ソフトウェア信頼性研究会ワークショップ(FORCE2018)
867
12
3
ソースコード要約における メソッドの抽出的要約手法の提案
2018
Satsuki Hirose,Osamu Mizuno
廣瀬 早都希,水野 修
Satsuki Hirose,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2018論文集
787
6
130−139
3
ソフトウェア不具合予測への画像分類手法の適用
2018
Kentaro Tanaka,Osamu Mizuno
プログラミング技術に関するナレッジコミュニティとして最も有名なものの一つに Stack Overflow がある. ここでは,プログラミングに関する質問が投稿されると,それに対して回答が寄せられる. 投稿される質問や解答に はしばしば snippet と呼ばれるテキスト片が含まれている.このテキスト片は一般的にはソースコードの断片であり, ソフトウェアにおけるバグやその修正を分析する上で,非常に有用なデータセットとなりうる.しかし,snippet に は目的のプログラミング言語以外で記述されたテキストもしばしば含まれているため,そのままでは正確なデータと して用いることができない.この問題を解決するためには,「snippet がソースコードであるかどうか」,そして,「ど のプログラミング言語によって記述されたソースコードであるかどうか」を識別する必要がある.本報告では,これ らの snippet に対して,畳み込みニューラルネットワークを用いたプログラミング言語の識別方法を提案した. Stack Overflow から取得できるオープンデータを用いた実験より,プログラミング言語の分類,及び,snippet から目的のプ ログラミング言語以外の snippet の除外が可能であることを確認した.
田中 健太郎,水野 修
Kentaro Tanaka,Osamu Mizuno
電子情報通信学会技術報告
744
1
京都市
426, SS2016-57
123-128
3
畳み込みニューラルネットワークを用いたコード片からのプログラミング言語識別
116
2017
Masanari Kondo,Osamu Mizuno
ソフトウェアの開発において,工数予測は重要な課題である.工数予測の手法としては,回帰分析などを 用いてソフトウェアメトリクスからモデルを作成する研究が行われている.ここで,サンプル数の不足などから企業 横断的 (Cross-Company) データセットが,モデル作成に用いられることがあるが,このデータセットが工数予測に対 して良いデータセットなのか悪いデータセットなのかを判断することは難しい.本報告では,因果関係推定手法を用 いた新しい工数データセットの評価指標を提案した.オープンデータを用いた実験より,我々の評価指標は正しく工 数データセットの良さを評価できていることを確認した.
近藤 将成,水野 修
Masanari Kondo,Osamu Mizuno
電子情報通信学会技術報告
743
1
京都市
426, SS2016-36
1-6
3
LiNGAMを用いた因果関係同定による工数データセットの分析
Analysis on effort datasets by causal-effect relationship using LiNGAM
116
2017
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
不具合組合せ特定とは、組合せテストの各テストケースの実行結果の成否から、バグを含むと思われるパラメータ値の組合せを特定する問題である。本研究では、組合せテストケースに含まれるパラメータ値の組合せとテスト結果の成否をモデルとしたロジスティック回帰分析を用いて不具合組合せを特定する手法を提案する。また、回帰分析で得られた係数値からバグを含む組合せを自動分類するために、K-means法を応用したクラスタリングによる境界値決定法を提案する。さらに、実際にバグを含ませたプロジェクトのテストスイートに対して、本手法を適用する評価実験を行い、提案法の有効性を示す。
西浦 生成,崔 銀惠,水野 修
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェア信頼性研究会ワークショップ (FORCE2016)
741
12
3
機械学習を用いた不具合組合せ特定法の提案
2016
Shunya Kawabata,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
本研究では,ベイズ推定を用いた組み合わせテスト最適化手法を提案する.提案法では,まず,フォールトを検出した確率を,テストケースを構成する各パラメータ値,あるいは,パラメータ値の組み合わせに,ベイズ推定によってマッピングする.次に,その確率を用いて各テストケースの重みを計算し,その重みによりテストケースを降順に並び替えることで最適化を実現する.
河端 駿也,崔 銀惠,水野 修
Shunya Kawabata,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
電子情報通信学会技術研究報告
722
3
宮古島市, 沖縄県
SS2015-95
115-120
3
ベイズ推定を用いた組み合わせテスト最適化手法の提案
A Prioritization of Combinatorial Testing Using Bayesian Inference
115
2016
Yukiya Uneno,Osamu Mizuno,Eun-hye Choi
ソフトウェアのバグが報告されると,開発者はバグ修正のためにバグに関連するソースコードファイルを特定する必要がある.この過程は,不具合ファイル特定と呼ばれ,不具合ファイル特定の自動化は開発者の生産性向上のために重要である.本研究では,単語分散表現作成のための自然言語処理ツールword2vecによって学習されるベクトル空間モデルsemantic-VSMを用いて,与えられたバグ報告に対する不具合ファイル特定を効果的に行う手法を提案する.また,不具合ファイル特定の正答率を向上させるために,semantic-VSMとともに既存の不具合ファイル特定手法BugLocator及びBugspotsを組み合わせて用いる手法CombBLを紹介する.我々の実験結果は,提案手法の正答率が既存の高水準の不具合ファイル特定手法と比べて大幅には劣らない結果を達成していることを示す.また我々は,提案手法が既存手法に比べてスケーラビリティ及び高速さにおいては優れている点について考察した.
釆野 友紀也,水野 修,崔 銀惠
Yukiya Uneno,Osamu Mizuno,Eun-hye Choi
電子情報通信学会技術研究報告
721
3
宮古島市, 沖縄県
SS2015-85
55-60
3
Word2Vecを用いたバグ報告からの不具合ファイル特定
Using Word2Vec in Localizing Relevant Files for Bug Reports
115
2016
Akihisa Yamada,Osamu Mizuno
近年,自然言語処理の研究分野において感情推定が注目されている.これは一般的に,文章から筆者や話者の意見の極性を特定することに焦点を当てたテキスト分析である.本論文では,ソースコードから抽出した識別子やコメントを文章とみなして感情推定を行い,開発者の感情極性とソースコードの特徴の間に関係が存在するか否かの調査を行った.3つのオープンソースソフトウェアプロジェクトに対して実験を適用した結果,プロジェクトによってソースコードの感情極性に差があることを発見した.また,ソースコードのコメント部分が識別子と比較して感情極性の決定に大きく影響していること,及び不具合を含まないソースコードには,不具合を含むソースコードと比較してポジティブな印象を持つ単語を含む識別子が多く使われていることを発見した.これらのことから,ソースコードと感情極性の間には関係が存在し,ソースコードの感情推定は不具合の分析に有効であると考えられる.
山田 晃久,水野 修
Akihisa Yamada,Osamu Mizuno
電子情報通信学会技術研究報告
720
3
宮古島市, 沖縄県
SS2015-77
7-12
3
ソースコードの特性を考慮した感情極性の分析
Analysis on Semantic Orientation of Source Code
115
2016
Yukiya Uneno,Osamu Mizuno
釆野 友紀也,水野 修
Yukiya Uneno,Osamu Mizuno
ソフトウェア信頼性研究会FORCE2015予稿集
716
11
3
Word2Vecを利用したバグ報告に対する修正対象推薦手法
2015
Hideki Okajima,Osamu Mizuno
岡嶋 秀記,水野 修
Hideki Okajima,Osamu Mizuno
電子情報通信学会技術研究報告
IEICE Technical Report
702
3
那覇市, 沖縄県
SS2014-68
79-84
3
機械学習を用いた省略識別子の復元手法
An Approach for Abbreviated Identifier Expansion with Machine Learning
114
2015
Hideki Okajima,Shunya Kawabata,Osamu Mizuno
ソフトウェアのソースコードの読みやすさはソースコードを保守する上でその重要な要因である.コーディングする際に単語を適切に省略することでコードを簡潔に書ける場合がある.その一方で,略語を多用すると読みにくいコードになってしまう可能性がある.そこで,ソースコードを効率よく理解するために略語を復元する技術が求められる.本稿では,「word2vec」というツールを用いて略語を元の単語に復元する手法を提案する.word2vecは文章を入力として,単語の意味を表す高次元のベクトルを作成するツールである.単語の意味をベクトルとして扱えるため,単語間の意味の距離や加減の計算が可能になる.我々はソースコードから抽出した識別子の連続を文章と見なしword2vecを適用する.得られた識別子のベクトルを用いて,ソースコード中の省略されている識別子と省略される前の識別子の候補との意味の距離を計算する.この識別子間の距離を比較することでより正確な省略される前の識別子の候補を推定する.本手法を用いて省略された識別子から省略される前の識別子を復元できることを示す.
岡嶋 秀記,河端 駿也,水野 修
Hideki Okajima,Shunya Kawabata,Osamu Mizuno
ソフトウェア信頼性研究会FORCE2014予稿集
699
12
2-2
3
単語ベクトルを用いた省略識別子の復元手法
2014
Rin Mukudai,Osamu Mizuno
本研究では, バージョン管理システムにおいて開発者がバグを出したコミッ
ト(以下, バグ混入コミット)により変更されたソースコードに対してトピッ
ク分析をかけることにより, 特定の開発者のバグ傾向を分析する. 将来的に
は, 抽出されたバグ傾向を開発者本人に提示することで, バグの改善に役立
てることを目指す.
一般的に, 開発者はプログラム理解のためにソースコードの識別子にプログ
ラムの内容や機能に関するキーワードを埋め込むため, ソースコードから識
別子を取り出しそれらにトピック分析を適用すれば, プログラムに潜在する
トピックが推定可能である. 本研究では, これの対象をバグ混入コミットで
変更されたソースコードに限定する. 適用実験には, GitHubで公開されてい
るJavaネットワークアプリケーションフレームワーク「Apache MINA」を用い
る. 実験の結果, 開発者によって程度の差はあるものの, 特定のプログラム
の機能に属するトピックをバグ混入コミットから抽出することが出来た. ま
た,開発者個人のバグ混入コミットとバグ非混入コミットから抽出されたト
ピックの違いを分析することで,その開発者がバグを混入する状況の分析が
可能となった.
椋代 凜,水野 修
Rin Mukudai,Osamu Mizuno
ソフトウェア信頼性研究会第9回ワークショップ(FORCE2013)論文集
677
12
松山市
3
オープンソースソフトウェアにおけるバグ混入コミットのトピック分析
2013
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,
ソフトウェア信頼性研究会第7回ワークショップ(FORCE2011)論文集
657
11
竹原市忠海町大久野島, 広島
3-1
3
不具合予測に関する開発履歴メトリクス研究のサーベイ
2011
JunWei Liang,Osamu Mizuno
梁 軍偉,水野 修
JunWei Liang,Osamu Mizuno
平成23年度情報処理学会関西支部大会講演論文集
646
9
B-01
3
オープンソースソフトウェアのコードレビューにおけるレビュアーの活動の分析
2011
Kimiaki Kawamoto,Osamu Mizuno
川本 公章,水野 修
Kimiaki Kawamoto,Osamu Mizuno
情報処理学会研究報告 ソフトウェア工学(SE)
644
7
4
1-8
3
ソフトウェアモジュールにおける識別子の語長と不具合出現に関する分析
An Investigation between Length of Identifiers and Existence of Faults in Software Modules
2011-SE-173
2011
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
リファクタリングなどのソースコード構造の変更はソフトウェア開発において不可避な活動であり,保守性向上の面で推奨もされている.しかし版管理システムからは,個々のファイル間の変更や行レベルの差分しか得られない.このため複数のファイルにまたがる,クラスやメソッドなどの要素に対する移動や名前変更といったソースコード構造の変更は,網羅的な把握が難しい.本稿は,変更前後のソースコード構造に対する体系的変更内容を復元する手法を提案する.ソースコード構造の変更分析のコアとなる技術はソースコード要素の対応付けである.要素間の対応付けにおける従来手法は主に部分グラフの類似度から求めるものであったのに対して,我々は主に要素の属性間の類似度(テキストの類似度)から対応付けを求める.工夫した点は,対応付けの決定において,実証的に求めたデータを用いてベイズ推定を行うステップを導入したことである.AndroidとEclipseから選択した6つオープンソースソフトウェアへ適用し,精度良く対応付けができ体系的変更内容を復元できた結果を報告する.しかし,従来手法との比較評価は行えていないので今後の課題である.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
Technical Report of IEICE
643
7
168, SS2011-18
31-36
3
ソースコードの構造に対する体系的変更内容の復元
Identifying systematic changes of Java source code structure
111
2011
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
コメント文はソースコードの理解を助ける働きが期待されるが,
不適切なコメント文は不具合の要因となる可能性がある.
ソースコードはプロジェクトの成長に伴い更新されるものであるが,
変更されたソースコードに対応するコメント文が適切に更新されないと
不適切な内容となりうる.ソースコードの履歴に基づく不具合予測やコメント
文と不具合との関係についての研究はいくらか行われているが,
コメントの履歴やコメントとソースコードの対応を調査した研究はこれまで報
告されていない.本稿ではメソッドとそのメソッドに対応するコメント
(メソッドコメント)に注目し,メソッドコメントの履歴,メソッドコメントと
メソッドの不具合との関係について調査する.
オープンソースのプロジェクトにおける調査結果を報告する.
畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
625
12
伊香保温泉
336, SS2010-41
13-18
3
メソッドに対するコメント文記述の変更履歴とメソッドの不具合との関係に関する実証的考察
An Empirical Study on Relationship between Change History of Method Comments and Method Bugs
110
2010
Yukinao Hirata,Osamu Mizuno
平田 幸直,水野 修
Yukinao Hirata,Osamu Mizuno
情報処理学会研究報告 ソフトウェア工学(SE)
623
11
大阪大学
10
1-8
3
テキスト分類に基づくFault-proneモジュール検出法におけるコメント行の影響の分析
2010-SE-170
2010
Ryosuke Morii,Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
森井 亮介,畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Ryosuke Morii,Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術報告
596
3
鹿児島大学
456, SS2009-57
55-60
3
メソッド呼び出しに関する不具合修正での変更作業の分析
On the Analysis of Method Call Changes Related to Bug Fixes
109
2010
Kenichi Ogata,Junya Debari,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
尾形 憲一,出張 純也,菊野 亨,水野 修,菊地 奈穂美,平山 雅之
Kenichi Ogata,Junya Debari,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
情報処理学会研究報告 ソフトウェア工学(SE)
608
3
東京都
4
1-7
3
ベイズ識別器による不具合予測のための相関ルールマイニングを用いたメトリクス絞り込み
2010-SE-167
2010
Junya Debari,Kenichi Ogata,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
出張 純也, 尾形 憲一,菊野 亨, 水野 修, 菊地 奈穂美, 平山 雅之
Junya Debari,Kenichi Ogata,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
情報処理学会研究報告 ソフトウェア工学(SE)
607
3
東京都
3
1-8
3
ソフトウェア開発データに対する相関ルールマイニングを利用した不具合増加要因の調査
A Reserch of the Cause of the Faults by Applying Association Rules to the Software Development Data
2010-SE-167
2010
Junya Debari,Kenichi Ogata,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
出張 純也, 尾形 憲一,菊野 亨, 水野 修, 菊地 奈穂美, 平山 雅之
Junya Debari,Kenichi Ogata,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
情報処理学会創立50周年記念全国大会(第72回全国大会)
599
3
東京大学
5B-1
3
相関ルールマイニングを利用したソフトウェアプロジェクト混乱要因の関連性に関する調査
Extracting Relationships between Risk Factors of Software Projects with Association Rule Mining
2010
Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama,Junya Debari,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno
菊地 奈穂美,平山 雅之,出張 純也,菊野 亨,水野 修
Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama,Junya Debari,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno
情報処理学会創立50周年記念全国大会(第72回全国大会)
600
3
東京大学
5B-2
3
品質定量指標のための異なるプログラミング言語間での規模の比較の試み
2010
Hideaki Hata,Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
畑 秀明, 森井 亮介, 水野 修, 菊野 亨
Hideaki Hata,Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第6回ワークショップ(FORCE2010)論文集
609
3
仙酔島, 福山市
55-62
3
開発履歴データのマイニングによるメソッド呼び出し修正の定量的分析
2010
Hideaki Hata,Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
畑 秀明, 森井 亮介, 水野 修, 菊野 亨
Hideaki Hata,Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ウィンターワークショップ2010・イン・倉敷 論文集
597
1
倉敷
3-4
3
不具合修正履歴の理解に向けたソースコードの変更解析
Change Analysis Toward an Understanding of Fixing Bugs
2010
Junya Debari,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
出張 純也, 菊野 亨, 水野 修, 菊地 奈穂美, 平山 雅之
Junya Debari,Tohru Kikuno,Osamu Mizuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
ウィンターワークショップ2010・イン・倉敷 論文集
598
1
倉敷
115-116
3
相関ルールに対するクラスタ分析によるソフトウェアプロジェクトのリスク抽出
Extracting Risks of Software Projects by Clustering Association Rules
2010
Ryosuke Morii,Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
森井 亮介,畑 秀明,水野 修,菊野 亨
Ryosuke Morii,Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
SES2009併設ワークショップ 「ソフトウェア開発マネジメントのための測定と分析」
588
9
東京
3
プログラム依存グラフを用いた不具合修正の解析
Analyzing Bug Fix Changes with Program Dependency Graph
2009
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
畑 秀明, 水野 修, 菊野 亨
Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
日本信頼性学会第17回春季信頼性シンポジウム
577
6
東京
23-26
3
スパムフィルタリングに基づくフォールトプローンモジュール検出器の開発
2009
Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
出張 純也,水野 修,菊野 亨,菊地 奈穂美,平山 雅之
Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
情報処理学会研究報告 ソフトウェア工学(SE)
567
3
東京
31, 2009-SE-163
情報処理学会
209-216
3
ソフトウェアプロジェクト診断のためのチェックリスト導出
On Deriving Checklists for a Software Project Checkup
2009
2009
Michihisa Hiramatsu,Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
平松 道久, 畑 秀明, 水野 修, 菊野 亨
Michihisa Hiramatsu,Hideaki Hata,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第5回ワークショップ(FORCE2009)論文集
571
3
和歌山市
35-41
3
フォールトプローンモジュール検出器における事前学習効果検証
2009
Masashi Hamamatsu,Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
濱松 雅, 出張 純也, 水野 修, 菊野 亨
Masashi Hamamatsu,Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第5回ワークショップ(FORCE2009)論文集
572
3
和歌山市
85-90
3
有意確率に対するクラスタ分析によるリスク要因間の関係抽出
2009
Tetsuya Iida,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Sachie Yoshioka,Yoshiyuki Anan,Mataharu Tanaka
本報告では,ソフトウェア出荷後に市場で障害を発生させるプロジェクトの条件を特定すべく,開発プロジェクトから収集されたデータに相関ルールマイニングを実施した.具体的には,開発現場から出された複数の障害に対する仮説に対して,プロジェクトから収集されたデータへのマイニングを実施し,目的の仮説を表す相関ルールの抽出を行った.このマイニングの結果,いくつかの仮説に対してはその裏付けとなる相関ルールの検出に成功した.一例として,規模の大きな新規プロジェクトでは,全工程を通じての検出不具合数,および,レビューでの検出不具合数がある一定値を上回ったプロジェクトでは,障害が発生しやすいことなどが確認された.
飯田 哲也,水野 修,菊野 亨,吉岡 幸恵,阿南 佳之,田中 又治
Tetsuya Iida,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Sachie Yoshioka,Yoshiyuki Anan,Mataharu Tanaka
電子情報通信学会技術報告
Technical Report of IEICE
557
1
東京
384, KBSE2008-50
79-84
3
ソフトウェアメトリクスのデータマイニングによる障害発生要因特定
An Analysis of Causes of Faults After Release by Rule Mining on Software Metrics
108
2009
Huahao Liu,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
不具合が混入していそうなモジュール (Fault-proneモジュール) の検出はソ
フトウェア開発における重要な問題の一つである.この問題を解決するため
に我々は「Fault-pronenessフィルタリング(FPF)」という手法を提案してい
る.この手法ではモジュールを単にテキストと見なし,ベイズの定理を用い
たテキスト分類技術を利用して予測を行うため,従来提案されているメトリ
クスの収集や測定を行う必要がない.一方,従来からのソフトウェアメトリ
クスを利用した手法でも,比較的高い精度が得られる手法もあり,そうした
手法との比較が必要とされてきた.そのため,本論文ではソフトウェアの変
更履歴に関するメトリクスに対して最も一般的なFault-proneモジュール検出
手法であるロジスティック回帰分析を行い,そこで得られたモデルの予測精
度とFPF法と予測の精度比較を行った.また,2つの手法を統合する手法を提
案し,その手法による予測精度に対する評価も行った.
劉 華浩,水野 修,菊野 亨
Huahao Liu,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術報告
Technical Report of IEICE
558
1
東京
384, KBSE2008-47
61-66
3
フォールトプローンモジュール検出手法間の精度比較 〜Fault-proneness filteringとロジスティック回帰〜
A Comparative Study of Fault-Prone Module Detection Methods -- Fault-proneness Filtering and Logistic Regression --
108
2009
Yoshiki Higo,Takashi Ishio,Yui Watanabe,Junya Debari,Hideaki Hata,Tatsuya Miyake,Osamu Mizuno,Katsuhisa Maruyama
肥後 芳樹,石尾 隆,渡辺 結,出張 純也,畑 秀明,三宅 達也,水野 修,丸山 勝久
Yoshiki Higo,Takashi Ishio,Yui Watanabe,Junya Debari,Hideaki Hata,Tatsuya Miyake,Osamu Mizuno,Katsuhisa Maruyama
情報処理学会研究報告
542
9
岡山県立大学
93, 2008-SE-161
情報処理学会
33-39
3
第30回ソフトウェア工学国際会議(ICSE2008)参加報告
Report on the 30th International Conference on Software Engineering (ICSE2008)
2008
2008
Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
不具合が混入していそうなモジュール(Fault-prone(FP)モジュール)の検出はソフトウェアテストにおける重要な問題の一つである.これまでにも多くの研究が行われてきたが,それらの多くはソフトウェアメトリクスを利用して予測を行うため,メトリクスの収集環境が必要であった.そこで,我々は「Fault-prone フィルタリング」という手法を提案している.この手法ではモジュールを単にテキストと見なし,ベイズの定理を用いたテキスト分類技術を利用して予測を行うため,メトリクスの収集や測定を行う必要がない.
しかし,この手法のこれまでの実装ではモジュール単位でFPか否かの予測を行うことはできるが,モジュールのどの部分が不具合に関連していそうなのかという具体的な情報を入手することはできなかった.そこで本論文ではモジュール単位に加え,トークン単位でもFPか否かを予測し,ソースコード中における不具合の可能性が高いトークンを推定するツールを試作した.また,適用実験としてオープンソースソフトウェアeclipseの関連プロジェクトを対象とし,トークン単位での予測精度の測定を行った.
森井 亮介,水野 修,菊野 亨
Ryosuke Morii,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
Technical Report of IEICE
530
5
宮崎市
64, SS2008-4
19-24
3
ソースコード中に含まれる不具合トークンをテキスト分類に基づいて推定するツールの試作と評価
Identifying Fault-Prone Tokens in Source Code Modules with Spam-Filtering Technique
108
2008
Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
SS2007-36
出張 純也,水野 修,菊野 亨,菊地 奈穂美,平山 雅之
Junya Debari,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
電子情報通信学会技術研究報告
Technical Report of IEICE
523
10
宮城大学
275, SS2007-36
35-40
3
相関ルールマイニングによる企業横断データにおける不具合工数密度の分析
Analysis of Fault Density by Association Rule Mining Using Cross-Company Data
107
2007
Junya Debari,Yasuhiro Hamano,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
出張 純也,浜野 康裕,水野 修,菊野 亨
Junya Debari,Yasuhiro Hamano,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第4回ワークショップ論文集
507
6
松山市
9-16
3
リスク要因間の特徴抽出のための相関ルールに対するクラスタ分析
2007
Takayasu Yagi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
八木 隆裕,水野 修,菊野 亨
Takayasu Yagi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第4回ワークショップ論文集
508
6
松山市
35-43
3
SPAMフィルタを用いたFault-Proneモジュールの予測 -- 異なるプロジェクトの学習結果を利用した精度評価
2007
Tetsuya Iida,Seiya Abe,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
飯田 哲也,安部 誠也,水野 修,菊野 亨
Tetsuya Iida,Seiya Abe,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第4回ワークショップ論文集
509
6
松山市
91-99
3
ソフトウェアプロジェクト混乱予測に用いるベイズ識別器における順序尺度への対応による学習モデルの改良
2007
Yusuke Sasaki,Seiya Abe,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Sachie Yoshioka,Yoshiyuki Anan,Mataharu Tanaka
ソフトウェア開発におけるコスト,期間,品質への要求は年々厳しくなってきている.これに対応するために,プロジェクトで得られるメトリクスから重要なものを選択し重点管理することで,効率的な品質管理を行うという試みが行われているこれらの試みでは変数選択手法が用いられてきたが,従来の変数選択手法では分類するクラスサイズの偏りによって分類精度が悪化する問題について考慮されてこなかった.そこで本研究では,クラスサイズの偏りをなくす手法であるオーバーサンプリングを取り入れた変数選択手法を提案する.評価実験の結果,使用した3種類の変数選択手法の全てにおいて提案手法の分類精度が優れていることが確認できた.このことより,より妥当な変数選択に成功したものと考えられる.
佐々木 優介,安部 誠也,水野 修,菊野 亨,吉岡 幸恵,阿南 佳之,田中 又治
Yusuke Sasaki,Seiya Abe,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Sachie Yoshioka,Yoshiyuki Anan,Mataharu Tanaka
電子情報通信学会技術研究報告
Technical Report of IEICE
504
4
会津大学
4, SS2007-8
41-46
3
オーバーサンプリングを用いた効率的品質管理のための変数選択手法の提案
Selecting metrics for effective software quality management using over-sampling method
107
2007
Yasuhiro Hamano,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
浜野 康裕,水野 修,菊野 亨,菊地 奈穂美,平山 雅之
Yasuhiro Hamano,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Nahomi Kikuchi,Masayuki Hirayama
情報処理学会第155回ソフトウェア工学研究会
IPSJ SIGSE Technical Report
502
3
東京
33, 2007-SE-155
65-72
3
相関ルールマイニングの適用によるソフトウェア生産性の決定要因の分析
Software productivity analysis using association rules mining
2007
2007
Takahiro Kondo,Seiya Abe,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
近堂 高広,安部 誠也,水野 修,菊野 亨
Takahiro Kondo,Seiya Abe,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
情報処理学会第155回ソフトウェア工学研究会
IPSJ SIGSE Technical Report
503
3
東京
33, 2007-SE-155
57-64
3
ベイズ識別器による混乱予測に基づくソフトウェアプロジェクト管理支援ツールの試作
A prototype of software project management tool based on runaway prediction using Bayesian classifier
2007
2007
開発の早期段階でソースコード中のfault-proneモジュールを特定することはプロダクトの品質向上につながる.これまでにもfault- proneモジュールを予測する多くの研究が行われてきたが,それらは全てメトリクスベースによるもので,ソフトウェアメトリクスの測定に余分な工数やコストがかかってしまう場合もある.そこで本研究では汎用のテキスト分類フィルタを利用したfault-proneモジュールの予測手法を提案する.具体的には,新たなモジュールを作成したときに,そのモジュールがfault-prone(FP)かnot-fault-prone(NFP)かをそのモジュールのソースコードをテキスト分類フィルタにかけることによって予測することを目指す.提案手法ではソースコードのみを用いて予測を行うので,何かある特定のソフトウェアメトリクスを測定するといった作業は必要としない.提案手法の有用性を示すために,ある開発言語がJavaのオープンソースソフトウェア開発プロジェクトのバージョン管理記録よりFPモジュールとNFPモジュールを抽出し,これらをテキスト分類フィルタにかけて実験を行った.そして実験の結果,70%近くのモジュールが正しく予測されたことを確認した.
井神 至朗,中市 秀哉,水野 修,菊野 亨
Shiro Ikami, Shuya Nakaichi, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
499
2
愛知県立大学, 名古屋市
522, SS2006-75
25-30
3
汎用テキストフィルタを利用した不具合を含むソースコードの予測
Prediction of fault-prone source code modules using text classifier
106
2007
浜野 康裕,天嵜 聡介,水野 修,菊野 亨
Yasuhiro Hamano, Sousuke Amasaki, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
情報処理学会研究報告 ソフトウェア工学(SE)
498
11
大阪大学
125, 2006-SE-154
1-8
3
相関ルールマイニングを用いた混乱プロジェクトの特徴分析
2006
2006
Shiro Ikami,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
井神 至朗,水野 修,菊野 亨
Shiro Ikami,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェア信頼性研究会第3回ワークショップ論文集
481
7
岡山市
105-109
3
開発初期段階でのメトリクスに着目したソフトウェア最終品質の推定
2006
Yuya Nakano,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yoshiyuki Anan,Mataharu Tanaka
中野 裕也,水野 修,菊野 亨,阿南 佳之,田中 又治
Yuya Nakano,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yoshiyuki Anan,Mataharu Tanaka
ソフトウェア信頼性研究会第3回ワークショップ論文集
482
6
岡山市
111-117
3
ソフトウェアプロジェクトの適切なレビュー速度の検出手法
2006
Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
水野修,菊野亨
第24回ソフトウェア品質シンポジウム発表報文集
454
9
日本科学技術連盟
237-240
3
アンケートを用いたソフトウェアプロジェクトの品質予測
2005
Seiya Abe, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
安部誠也,水野修,菊野亨
第2回ソフトウェア信頼性ワークショップ
446
6
3
ベイズ識別器によるプロジェクト混乱予測 -開発メンバーの3つの役割の考慮-
2005
Sousuke Amasaki, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
天嵜聡介,水野修,菊野亨
第2回ソフトウェア信頼性ワークショップ
447
6
3
混乱度合の変化傾向を利用した混乱プロジェクトの特徴付け
2005
松下 誠,大場 勝,肥後 芳樹,天嵜 聡介,川口 真司,水野 修,丸山 勝久
Makoto Matsushita, Masaru Ohba, Yoshiki Higo, Sousuke Amasaki, Shinji Kawaguchi, Osamu Mizuno, Katsuhisa Maruyama
情報処理学会研究報告
485
0
75, 2005-SE-149
41-48
3
第27回ソフトウェア工学国際会議(ICSE2005)参加報告
2005
2005
Kouta Kudou, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
ソフトウェアの開発現場ではプロジェクト管理の重要性が益々高まってきている.プロジェクトが混乱するか否かをプロジェクトの早期の段階で発見することは,プロジェクト管理において非常に有効であると考えられる.我々はこれまでプロジェクトの混乱を予測する手法をいくつか提案してきており,データマイニング的な手法が有効であるという感触を得ている.しかし,プロジェクト混乱予測に適用するに当たって,それらの手法の特徴や精度についての比較はまだ行われていない.そこで本報告では,複数の混乱予測手法について,各手法間における精度の比較実験を行う.具体的にはプロジェクトメンバーへアンケートを実施し,プロジェクトが抱えるリスクの程度を抽出する.そして複数のデータマイニング手法を用いてこのアンケート結果からプロジェクトの混乱の有無を予測する実験を行い,予測精度を比較する.本報告では,ある企業の協力を得て実際の開発現場において実施したアンケートを用いて適用実験を行った.
工藤公太,水野修,菊野亨
電子情報通信学会技術報告
439
11
山梨
467, SS2004-36
13-18
3
複数の手法を用いたソフトウェア開発プロジェクトの混乱予測 -- 手法間での精度比較実験 --
Prediction of Runaway Software Projects with Multiple Classification Methods -- Comparison of Accuracy among Classification Methods --
104
2004
Osamu Mizuno
水野 修
ソフトウェア信頼性研究会キックオフ記念ワークショップ
443
6
3
アンケートを利用したプロジェクトの混乱予測と混乱要因の推定へのアプローチ
2004
Takanari Hamasaki, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
濱崎考成,水野修,菊野亨
電子情報通信学会技術研究報告
421
1
582, SS2003-37
43-48
3
ソフトウェア開発メンバーへのアンケートを利用したBayesian Classifierによるプロジェクト混乱予測
103
2004
Xiaoning Li, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
李暁寧,水野修,菊野亨
電子情報通信学会技術研究報告
420
1
582, SS2003-30
13-18
3
リスク要因を考慮したシステムダイナミクスに基づくソフトウェアプロジェクトシミュレータの開発
103
2004
Sousuke Amasaki, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
本研究では,ソフトウェア開発プロジェクトの各工程における作業とソフト
ウェアプロダクトの最終的な品質の関係をモデル化することによる最終品質
予測モデルの構築を試みる.モデル化の手法としては,予測を行う時点にお
いて値が不確定なメトリクスをモデルに含むことが可能なベイジアンネット
を採用する.モデル化の対象はソフトウェア開発工程における残存不具合数
の推移である.具体的には,残存不具合数の推移を軸として,レビューやテ
スト作業によって発見された不具合数,それらの作業に要した工数の依存関
係を利用してモデル化を行った.そしてモデルの性能評価を行い,最終品質
予測モデルとして有用であることを示した.
天嵜聡介,水野修,菊野亨
電子情報通信学会技術研究報告
273
1
617, SS2002-40
19-24
3
ベイジアンネットに基づくソフトウェア開発工程の最終品質予測モデルの提案
102
2003
Daisuke Shimoda, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
下田大輔,水野修,菊野亨
電子情報通信学会技術研究報告
272
1
617, SS2002-37
1-6
3
効果的なソフトウェア開発プロジェクト管理のためのシステムダイナミクスに基づくシミュレーションモデルの提案
102
2003
Sousuke Amasaki, Takashi Yoshitomi, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno, Yasunari Takagi
天嵜聡介,吉富隆,水野修,菊野亨,高木徳生
電子情報通信学会技術研究報告
261
5
63, SS2002-6
31-36
3
ソフトウェア開発における不具合発見履歴と最終品質の関係に対する統計的分析
102
2002
Takuya Adachi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
本研究ではリスク調査アンケート結果に対して因子分析を行い,そこで抽出された因子に基づく開発コストを推定する手法について述べる.ソフトウェア開発プロジェクトに対するリスク調査アンケートの項目には,直接的には開発コストに対して統計的に有意な関係はみられないが,他の項目に対して影響を与えているものが存在する.従来の回帰モデルによるコスト推定手法ではこうした項目を除外してしまうため,その影響を考慮に入れることができなかった.本研究で新しく提案する手法では,因子分析によってアンケート項目の再編成を行い,23個の質問項目をいくつかの因子に集約する.更に,得られる因子スコアを利用してコストに対する回帰式を作成する.適用実験の結果,多くのリスク要因を含むコスト予測が行えることを確認した.
足立卓也,水野修,菊野亨,高木徳生
Takuya Adachi,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
電子情報通信学会技術研究報告
260
1
629, SS2001-36
17-24
3
プロジェクトマネージャへのアンケートに対する因子分析に基づいたソフトウェア開発コスト推定モデルの提案
A New Cost Estimation Model refined by Factor Analysis based on Risk Questionnaire to Project Managers
101
2002
Eijiro Shigematsu,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
本研究では,ソフトウェアの最終的な品質をある一定の許容値以内に収めるために必要となるテスト工数の基準値を定める手法を提案する.これまでに,ある企業の開発プロジェクトを対象として,設計工数とレビュー工数の2つの工数の配分比が最終品質に与える影響の分析を行ってきた.しかし,設計工数とテスト工数の配分が最終品質に与える影響については十分に議論してきていない.そこで本報告では最終品質をある許容値以内に収めるために必要なテスト工数を求めることを目指す.提案法では,まず各工程に対する工数配分とフィールド不具合数の関係をモデル化した重回帰式を作成し,テスト工数を得るための式を導出する.そして,その式に対してフィールド不具合数の許容値,設計工数,レビュー工数を定めることで,品質を保証するために最低限必要なテスト工数の基準値を算出する.実際のプロジェクトデータを用いた適用実験の結果,提案法で求めた基準値以上のテスト工数があれば最終品質を保証できることを確認した.
重松英二郎,水野修,菊野亨,高木徳生
Eijiro Shigematsu,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi
電子情報通信学会技術研究報告
259
1
629, SS2001-35
9-15
3
フィールド不具合数を許容値以下に抑えるためのソフトウェアテスト工数の推定モデルの提案
Estimation of Software Testing Effort to Assure Permissible Number of Field Defects
101
2002
Masayuki Hirayama,Tetsuya Yamamoto,Jiro Okayasu,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
近年のソフトウェアシステムの応用範囲の拡大に伴い,ソフトウェアの開発規模も飛躍的に増大する傾向にある.それと同時に,短い期間での製品開発が求められるようになっている.このような状況の下で,限られた時間内で効率的にソフトウェアテストを行う手法が必要とされている.本報告では,テスト対象となる機能に対して優先度の評価を行い,その評価結果に基づいてテスト仕様書の作成とテスト計画の作成をする「選択的テスト手法」を提案する.優先度の評価においては,構造の複雑さ,不具合の致命度などのプロダクト特性とレビュー充実度,開発者のスキルなどのプロセス特性を考慮している.テスト仕様書では優先度が高いほどチェックすべき具体的な項目を指示している.また,テスト計画では優先度が高い程,スキルを持った開発者が早めに実施するようにしている.また,実際のソフトウェアテスト現場への適用実験を行った.その結果,提案する選択的テスト手法を用いたグループでは従来のテスト手法を用いたグループよりも多くの致命度の高い不具合を検出できることを確認した.
平山雅之,山本徹也,岡安二郎,水野修,菊野亨
Masayuki Hirayama,Tetsuya Yamamoto,Jiro Okayasu,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
258
5
97-98, SS2001-6
1--8
3
機能モジュールに対する優先度に基づいた選択的ソフトウェアテスト手法の提案
A new Selective Software Testing Method Based on Priorities Assigned to Functional Modules
101
2001
Satoru Uehara, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
上原智,水野修,菊野亨
情報処理学会第61回全国大会論文集
257
10
2R-3
3
コンポーネントオブジェクト技術を利用したWebシステムにおけるコンテキストデータストア機構の設計と実装
2000
Kazuhiro Kanemura,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi,Keishi Sakamoto
本研究では,ある企業におけるソフトウェア開発におけるレビュー作業の質がソフトウェアの最終品質に与える影響を分析する.レビュー作業の質を単位レビュー工数当たりに発見,除去された不具合の総数で測ることにし,メトリクスQLY_γで表す.一方,ソフトウェアの最終品質を出荷後6ヶ月間に発見された不具合の総数で測ることにし,メトリクスSum_fで表す.まず,メトリクスSum_fの値が0とそうでないプロジェクトの間でメトリクスQLY_γの値に有意な差があることを順位和検定で示す.次に,メトリクスQLY_γの値に基づいてメトリクスSum_fの値が0になるかどうかを推定するためのロジスティック回帰モデルを構成する.更に,実際のプロジェクトデータを利用した適用実験でこの回帰モデルの有効性を示した.
金村一弘,水野修,菊野亨,高木徳生,坂本啓司
Kazuhiro Kanemura,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno,Yasunari Takagi,Keishi Sakamoto
電子情報通信学会技術研究報告
256
3
682-683, SS99-69
1-7
3
レビュー作業の質に着目したソフトウェア最終品質の推定
Studies on the Effects of Review Efficiency on Field Quality of Software Product
99
2000
Masayuki Hirayama,Takuya Kishimoto,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
ソフトウェアシステムヘの依存度が高まるにつれ,高い水準の信頼性がそれらのソフトウェアに求められるようになってきている.ソフトウェアの信頼性は主にテストの繰り返しによって確保されるので,そこで利用されたテスト項目によって保証される信頼性のレベルは大きく異なってくる.このため信頼性の観点から最適なテスト項目を求めることがソフトウェア開発現場におけるテストフェーズでの重要な課題の一つとなっている.本論文ではテスト項目の作成のための新しい方法を提案する.提案法ではまずテスト対象となるソフトウェアの振舞いをユースケースで記述する.次にそのデビエ一ション分析を行い,ソフトウェアのフォールト木を作成する.後にこのフォールト木を利用してテスト項目の集合を作成する.提案法と従来法で作成されたテスト項目を比較評価した結果,従来のテスト項目に対する重複や抜けを提案法では効率的に検出・指摘できることを確認した.
平山雅之,岸本卓也,水野修,菊野亨
Masayuki Hirayama,Takuya Kishimoto,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
255
1
547-548, SS99-53
25-32
3
{UseCase}を利用したソフトウェアフォールトに対する{SS-FTA}の提案
Generating Test Items by Applying Software Fault Tree Analysis
99
2000
Satoru Uehara,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
上原 智,水野 修,菊野 亨
Satoru Uehara,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
情報処理学会1999年秋季全国大会講演論文集
254
10
1
305-306
3
社団法人情報処理学会
オブジェクト指向によるプロトタイピング開発のための工数見積りの検討
59
1999
Eun Mi Kim,Osamu Mizuno,Satoru Uehara,Tohru Kikuno
本論文ではJavaプログラムの複雑さを測定するためのソフトウェアメトリクスについて議論する.これまでにC++プログラムの複雑さを測るメトリクスが提案されているが,これらはJavaプログラムの特性を必ずしも反映していない.そこで,Javaプログラムに対して有効なソフトウェアメトリクスの開発を目指す. まず,C++とJavaに共通する機能部分と,そうでないものをプログラム複雑さの観点から明らかにする.例えば,C++におけるクラスの多重継承がJavaにおいては実装されていないことに注目する.また,C++にはないpackage,interface,nativeコードなどがJavaプログラムに特徴的な機能であり,Javaプログラムの複雑さ測定に必須であることを指摘する.次に,筆者らがC++用に既に開発している12個のメトリクスの中から3個のメトリクスを削除し,新しく4個のメトリクスを追加して,Javaプログラム用のメトリクスを定義する.
金恩美,水野修,上原智,菊野亨
Eun Mi Kim,Osamu Mizuno,Satoru Uehara,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
253
7
163-164, SS99-13
25-31
3
Javaプログラムのためのメトリクスの提案
On a Metric Suit $TT_{Java}$ for Java Program Complexity
99
1999
Satoru Uehara, Osamu Mizuno, Yumi Itoh, Tohru Kikuno
本研究では,企業においてプロトタイピング手法で開発されたGUIアプリケーションを対象に,仕様変更に伴うソースコード変更量の分析方法を提案する.まず,オブジェクト指向プログラムのクラスを機能別に3種類に大別し,それぞれの種類毎にソフトウェアメトリクスWMC,DIT,NOC,CBO,LCOMを適用する.次に,仕様変更のための作業を既存クラスの変更と新しいクラスの追加に分けて,仕様変更に伴うソースコードの変更量を求める変換式を提示する.最後に,計測されたメトリクスの値とソースコードの変更量の間の相関関係を3種類のクラス分類に沿って分析する.最終的にはプログラム設計段階で,仕様変更に伴うソースコード変更量を推定できる実用的なメトリクスの開発を目指す.
上原智,水野修,伊登友美,菊野亨
電子情報通信学会技術研究報告
252
12
439-440, SS98-32
15-22
3
仕様変更に伴うソースコード変更量の分析 -- クラス機能特性に基づくメトリクスの適用 --
Statistical analysis of amount of source code changes by rapid prototyping
98
1998
Osamu Mizuno, Toshiki Niki, Naoki Niihara, Yasunari Takagi, Tohru Kikuno
本研究ではある企業におけるレビュープロセス改善活動の効果について統計的分析を行う.この企業では1995年よりソフトウェアプロセスグループ(SEPG)を中心にこの改善活動が進められてきており,分析に当たっては23件のプロジェクトから収集されたデータを用いる.まず,各プロジェクトにおいてレビュー作業工数の全体工数に対する比率に注目して,開発組織がSEPGからのプロセス改善の指示をどの程度忠実に実施できたかを分析する.次に,レビュープロセス改善の品質への影響について調べる.その結果,プロセス改善を忠実に実施できた組織とそうでない組織の間ではレビュー作業で検出するフォールト数に有意水準5%の検定で差があることが示された.更に,出荷後のいわゆるフィールド品質についても相当の改善が見られることが確認できた.
水野修,二木俊樹,新原直樹,高木徳生,菊野亨
電子情報通信学会技術研究報告
251
9
294-295, SS98-26
1-8
3
ある企業におけるソフトウェアプロセス改善の効果に対する統計的分析
Effectiveness Analysis of Review Process Improvement for Embedded Software System Development at Certain Company
98
1998
Katsumi Inagaki, Yasunari Takagi, Keishi Sakamoto, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
本研究ではソフトウェアプロジェクトのための開発計画の良さ(コスト予測の精度の高さ)が出荷後のソフトウェアの品質(フィ-ルド品質)と開発チ-ムの生産性に及ぼす影響について,31件の実際のプロジェクトから収集したデ-タを用いて分析する.得られた主な結論は次の通りである.(1)開発計画が標準手順に準拠している度合と,実際に計画通りに実行される度合が高いほどその計画のコスト予測の精度が上がる.(2)コスト予測の精度が10%未満のプロジェクトとそれが10%以上のプロジェクトではフィ-ルド品質とチ-ム生産性のいずれも有意的な差がある(有意水準5%の統計的仮説検定より).
稲垣 勝巳,高木 徳生,坂本 啓司,水野 修,菊野 亨
電子情報通信学会技術研究報告
250
9
260-261, SS97-27
15-22
3
ソフトウェア開発プロジェクトにおける開発計画の分析 -- 品質,生産性との関連性 --
Effects of Cost Estimation Accuracy on Quality and Productivity
97
1997
Osamu Mizuno, Shinji Kusumoto, Tohru Kikuno
実際のソフトウェア開発では,前の工程の作業が完全に終了しないうちに,次の工程の作業が見切り発車して並列実行されることが多い.こうした並列実行をした場合のソフトウェア品質への影響についてはほとんど議論がなされていない.一方,我々は拡張一般化確率ペトリネットを用いてソフトウェア開発プロセスを形式的にモデル化し,シュミュレ-ションによって評価する方法を提案している.本稿では,このモデルを開発プロセスの並列実行に適用し,開発時間,残存フォ-ルト数への影響を定量的に評価する.
水野 修,楠本 真二,菊野 亨
電子情報通信学会技術研究報告
249
5
77-78, SS97-9
33-40
3
ソフトウェア開発プロセスの並行実行に対する拡張一般化確率ネットに基づく評価
Application of Extended Generalized Stochastic Petri-net Model To Parallel Execution of Design and Coding Activities
97
1997
Shinji Kusumoto,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
我々は一般化確率ペトリネットを用いてソフトウェア開発プロセスを形式的にモデル化し,シミュレ-ションによって品質,コスト,開発期間の3つの観点からプロジェクトを定量的に評価する方法を提案してきている[1][2][3].本稿では,提案したモデルを用いてプロジェクトの予測を行うために必要なプロジェクトのパラメ-タ設定方法について述べる.
楠本 真二,水野 修,菊野 亨
Shinji Kusumoto,Osamu Mizuno,Tohru Kikuno
電子情報通信学会総合大会講演論文集
313
3
1
71
3
社団法人電子情報通信学会
拡張一般化確率ネットに基づくプロジェクトシミュレータにおけるパラメータ設定について
1997
1997
Yuji Hirayama,Osamu Mizuno,Shinji Kusumoto,Tohru Kikuno
大規模化,複雑化が進むソフトウェアの開発においてプロジェクト管理の重要が高まっている.効果的なプロジェクト管理を行うためには,開発プロセスの定量的かつ客観的な評価結果に基づいた管理手法を確立する必要がある.既に我々は一般化確率ペリネットに基づいた開発プロセスのモデル化と定量的評価法を提案しているが,モデルに制限が課せられていたために開発期間の分析を十分に行なえないという問題点があった.本稿ではこの解決を目指して開発したソフトウェア開発プロセスの階層的モデルについて述べる.本モデルでは,作業量という概念を導入することと人工要因の影響をモデル上で考慮することにより,作業効率の動的変化を含めた開発期間の分析を可能にしている.また,提案モデルを用いたプロセスの評価手法を開発現場の実状を反映をした事例に適用し,品質,コスト,開発期間の総合的な分析結果に基づいたプロセスの評価を行なう.
平山 祐司,水野 修,楠本 真二,菊野 亨
Yuji Hirayama,Osamu Mizuno,Shinji Kusumoto,Tohru Kikuno
電子情報通信学会技術研究報告
248
12
411, FTS95-74
89-96
3
ソフトウェアプロジェクトの定量的管理のための階層的モデルの提案
Hierarchical project management model based on quantitaive evaluation of software process
95
1995
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
第64回 SEA関西プロセス分科会
719
1
9
お手軽マイコンを用いた水槽管理システムあくあたんの紹介
2016
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
ソフトウェア・メインテナンス・シンポジウム2011
654
10
9
基調講演:リポジトリマイニングの研究動向
http://www.smsg.or.jp/sms11.htm
2011
Makoto Nonaka,Osamu Mizuno
「ソフトウェア欠陥の約80%は,約20%のモジュールに存在する」という経験則がある.欠陥がありそうな20%のモジュールを特定できれば,それらのモジュールのレビューやテストを重点的に実施することで,ソフトウェア品質保証の効率と効果を高めることが期待される.この分野の研究は,1990年代のオブジェクト指向設計メトリクスの登場,2000年代以降のオープンソースソフトウェア開発における公開欠陥データの利用,さらには近年の統計解析ツールの高度化に伴い,分析技法として着実に進化している.一方で,実務的なソフトウェア開発データに適用する工夫からやや乖離した感があり,研究成果を実務へとフィードバックする努力が求められる.本チュートリアルでは,まず,fault-proneモジュール予測の基本的かつ具体的な分析方法を紹介し,fault-proneモジュール予測分析の典型的手順を紹介する.その上で,この分野における研究動向の変遷と,研究成果により示された知見などを,筆者らの経験を交えて紹介する.また,この分野における最新の研究事例などを紹介し,筆者らが考える同分野における今後の研究展望を紹介する.
野中 誠,水野 修
Makoto Nonaka,Osamu Mizuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2010 (SES2010)
Software Engineering Symposium 2010
619
8
東洋大学,東京
9
チュートリアル講演: Fault-proneモジュール予測技法の基礎と研究動向
2010
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2009
Software Engineering Symposium 2009
586
9
43-44
9
(招待論文) Fault-prone Filtering: SPAMフィルタを用いて不具合混入モジュールを検出する試み
Fault-prone Filtering: Yet Another Approach to Detect Fault-Prone Modules Using SPAM Filter
2009
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
プロジェクトマネジメント・フォーラム 2009 京都
578
5
IT-3
9
ソフトウェア開発プロジェクトの混乱予測技術
2009
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
システム設計検証技術研究会 2008年度第6回講演会
561
1
産業技術総合研究所
9
フォールトプローンなソフトウェアモジュールのスパムフィルタを利用した検出手法
2009
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
第35回ソフトウェア技術者協会関西支部プロセス分科会
569
7
9
フォールト・プローンネス・フィルタリング - テキストマイニングを用いた不具合検出の試み -
2008
Osamu Mizuno
水野修
Osamu Mizuno
定量データの活用と共同研究成果発表, SEC主催セミナー
562
10
9
情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
定量データでのプロジェクト混乱予測
2006
Osamu Mizuno
水野修
556
電子情報通信学会2003年総合大会
3
TA-4-3
9
チュートリアル講演: プロジェクトのリスク予測へのペトリネットの応用
2003
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
34th SEA-SPIN meeting
581
11
ソフトウェア技術者協会
9
SPIにおけるメトリクスの活用事例 --- ソフトウェア工学における産学協同事例に学ぶ--- 菊野研究室での取り組み
2001
Hiroya Watanabe,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
渡邉 紘矢, 崔 恩瀞, 水野 修
Hiroya Watanabe,Eunjong Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム 2022
931
6
8
論文奨励賞: ソースコードコメントに着目した不確かさとソフトウェア品質の関係調査
2022
Keito Wakabayashi,Osamu Mizuno
若林 奎人,水野 修
Keito Wakabayashi,Osamu Mizuno
ソフトウェア・シンポジウム2019論文集
871
6
8
荒木富松特別奨励賞: 組み込みソフトウェアにおけるコードクローン出現に関する考察
2019
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
近藤 将成,森 啓太,水野 修,崔 銀惠
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
784
情報処理学会論文誌
Trans. of Information Processing Society of Japan
4
4
1250-1261
8
特選論文: 深層学習によるソースコードコミットからの不具合混入予測
Specially Selected Paper: Just-In-Time Defect Prediction Applying Deep Learning to Source Code Changes
59
2018
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
近藤 将成,森 啓太,水野 修,崔 銀惠
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
NPO法人 ASTER
772
3
8
NPO法人 ASTER
善吾賞: 深層学習による不具合混入コミットの予測と評価(SES2017発表論文)
2018
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
西浦 生成,崔 銀惠,水野 修
Kinari Nishiura,Eun-Hye Choi,Osamu Mizuno
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2017 (SES2017)
767
8
8
学生奨励賞: 機械学習による不具合組み合わせ特定への自動分類法の提案と評価
2017
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
近藤 将成,森 啓太,水野 修,崔 銀惠
Masanari Kondo,Keita Mori,Osamu Mizuno,Eun-Hye Choi
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2017 (SES2017)
768
8
8
最優秀論文賞: 深層学習による不具合混入コミットの予測と評価
2017
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
日経Linux「みんなのラズパイコンテスト2015」
715
9
8
優秀賞受賞 - 学生の在室確認システム「あくあたんといっしょ」
2015
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
日経Linux「みんなのラズパイコンテスト」
700
12
8
グランプリ受賞 - 複数の熱帯魚水槽の間を移動して照明点灯や自動餌やり・写真撮影をするロボット「あくあたん参号機」
2014
Osamu Mizuno
水野 修
Osamu Mizuno
613
11
実証的ソフトウェア工学へのデータマイニングの応用に関する研究
8
嵩賞
Kasami Award
2009
中野 裕也,水野 修,菊野 亨,阿南 佳之,田中 又治
Yuya Nakano, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno, Yoshiyuki Anan, Mataharu Tanaka
487
SEC journal 優秀論文賞
0
8
コードレビューの密度と効率がコード品質に与える影響の分析
Analysis on Impact of Defect Density and Efficiency of Coding Review to Software Quality
2006
菊地奈穂美,安藤津芳,水野修,菊野亨
Nahomi Kikuchi, Tsuyoshi Andou, Osamu Mizuno, Tohru Kikuno
488
SEC journal 優秀論文賞
0
8
通信ソフトウェア開発におけるプロセス改善のためのフィールド品質に注目した主要な改善活動要因の抽出
Key Factors in Process Management for Improving the Field Quality of Telecommunication Software Development
2006
Osamu Mizuno, Seiya Abe, Tohru Kikuno
水野修,安部誠也,菊野亨
477
SEC journal 創刊記念論文 優秀論文賞
0
8
プロジェクト混乱予測システムのベイズ識別器を利用した開発
2005
Osamu Mizuno, Yuji Hirayama, Shinji Kusumoto, Tohru Kikuno
水野修,平山裕司,楠本真二,菊野亨
ソフトウェアシンポジウム'96 最優秀論文賞
478
0
8
ソフトウェア開発プロセスの進捗予測システムの開発
1996
Osamu Mizuno,Shota Minami,Eunjong Choi,Kazuhiro Ishihara,Takashi Murakami,Toshiaki Saito
水野 修,南 翔大,崔 恩瀞,石原 一宏,村上 崇,齋藤 俊彰
Osamu Mizuno,Shota Minami,Eunjong Choi,Kazuhiro Ishihara,Takashi Murakami,Toshiaki Saito
947
10
13
プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置, 特願2023-174691
2023