2008年現在で最も力を入れているテーマのひとつです.
企業のソフトウェア開発現場から収集されるデータを用いて,品質や生産性向上の指針となるような分析を行っています.
ソフトウェアの開発現場におけるプロジェクトの混乱を回避するために,プロジェクトのリスク要因を抽出する手法の開発が求められています.本研究では,ソフトウェアの品質に関する指標「不具合工数密度」に関して,その改善案を開発データから抽出する手法を提案しました.具体的には,まずプロジェクトデータに相関ルールマイニングを適用することで「不具合工数密度」に影響を与える相関ルール群を抽出します.次に,抽出した相関ルール群から改善ルール(ルール中にほぼ同じメトリクスを含むが,「不具合工数密度」の評価値が異なるルール)群を特定し,その中から有用なプロジェクトの改善案を求める.本手法の提案及び適用実験は産学連携研究として行いました.適用実験として,日本国内で収集された企業横断的プロジェクトデータからのプロジェクト改善案の抽出を試みました.その結果,多くの改善案をほぼ自動的に抽出できることを確認すると同時に,その改善案が先行研究での指摘と基本的に一致することを示すことができました.